HONDA 2000' XR650R

を飼う!?Part10

今回はFオーバーサイズディスクと
タンデムステップの取付です!

2002年5月21日、事故の傷も癒え、そろそろ医者からも痛いだろうけど動かしてリハビリするように言われたし、これまた事故前に注文しておいたパーツがショップに届いたので、久しぶりにXRに乗って、ダートバイクへ行ってきました。
作業内容は、Fディスクのオーバーサイズ化とタンデムステップ取付、そしてバラすついでにキャブレター内部の点検と、ニードルジェットのセッティング変更をします。
 

2002年 5月

噂には聞いていたけど、CRF450の公道バージョンが1台入荷していました。
このバイクの出所は、アメリカのスターズからで、最近日本でCRFのブレーキテストを、あるショップがおこなったのは有名ですが、その時に一枚噛んでいたのがスターズだったわけ........

現在公道バージョンにふさわしいライトカウルやタイヤ交換、そしてグリスアップの作業が進行中。

でも、まだ、買い手が決まってないんです。
 
CRF450のピストン

ボア・ストローク
96×62.1

圧縮比11.5から、55ps/9000rpmを絞り出す。
 
オイルリング下は必要最小限のスカートが付くのみで、驚く程ピストン高が低く、ピン下は全くない。
 
ピストン裏から見た方が、このピストンの素性が解る。
ピストンの首振りを防ぐスカート部は、全周のわずか1/4程度であり、ピン受け部も、まさに必要最小限!



本題であるFディスクのオーバーサイズ化



今現在付いているフロントディスクも摩耗が進み、どうせ交換するならオーバーサイズ化しようと注文した”ブレーキング”のオーバーサイズディスクキット。
マルカワレーシングの扱い商品で、今回インターネットの特売情報で注文。

キット内容は、ディスク、パッド、キャリパーサポートの3点セット。
 
ノーマルと比べると、サイズ差は一目瞭然

ノーマル 240mm
オーバーサイズ 260mm
 
ブレーキパッドについては、前回のレポートにも有るとおり、変えたばかりなのでキットに付いてきた物は次回の交換分へ回します。
キャリパーサポートも通常の対向ピストンタイプと違いXRはピンスライド式なので、ピンスライドホルダーと一体となっています。
  
まずノーマルのブレーキキャリパーからキャリパーサポートを外し、サポート側に付いているスライドピンを取り外します。

もちろんその前にキャリパー全体と、キャリパーピストンを綺麗に清掃しておきます。
  
で、オーバーサイズに付いてきたキャリパーサポートにスライドピンを付け替え、スライドピンが収まるホルダーとダストブーツにたっぷりとグリスアップした後、キャリパー側とドッキング。
 
ノーマルディスクを外した後は、ハブ側の取付座面を柔らかいワイヤーブラシで綺麗に掃除をして、新しいディスクとの馴染みを良くしてやります。

ノーマルのディスク内側に付いていたプラスチックカバーは、オーバーサイズディスクのサイズに合わないので、外してしまいます。
 
全てを装着するとこんな感じになります。
  
ディスクガードも、もともと汎用品を工夫して取り付けているので、オーバーサイズ化してもそのまま問題なく使えます。

内側から撮影
 
ガード側から撮影
 
取り外したノーマルパーツ

キャリパーホルダーはノーマルに戻す時に必要になるので取っておきますが、しっかりとグリスアップして長期保管時の錆から守ります。





もちろん今回の交換理由でもあった、摩耗が進んでかなり段付きを起こしているのは気が付いていたのですが、ノーマルディスクを取り外して初めて判明したのですが、なんと写真で見ても解る程、ディスクが全周に渡って反っています!!
この写真は取り外したディスクを平らな床に置き、撮影した物ですが、写真で見るとディスク取付ボルト(ディスク内側)側が、全体的に盛り上がっているのが解りますよね?
ディスクの外周に行く程、車体中心線側に約4mm程反っています。
何故こうなったのか考えてみたのですが、まず歪む理由は熱ひずみ以外は考えられません。
そして原因としては、製造過程で材質であるステンレスの分子レベルの向きが、こういう方向だったとか..........は、HONDAさんが作った物なのであまり考えにくい...........
で、適当に理屈を付けて(笑)考えてみたのですが、これは片押し式ピンスライドブレーキキャリパーの特性なのではないかと.........
右の写真にあるように@の方向に回転するディスクにブレーキキャリパーが挟み付き、制動力がかかると、キャリパー自体も上に持ち上がろうとするAの方向の力が働きます。
Bの矢印が示すキャリパーサポートの座面がフォーク側の取り付け座面に対して車体中心線側にオフセットしている事と、Cの示すスライドピン自体の強度不足、そしてピンとホルダー側とのガタなどにより、D方向にキャリパーがネジられる力が働いているのではないか?
ま、あくまで俺の勝手な仮説なので、あてには成りませんが!(笑)
 
ちなみにショップオーナーも、「ディスクにクラックが入ったり、割れたりしたのは見たことあるけど、こういうケースは見た事無いぞ!!」と申しておりました。
って、俺の使い方が悪いのかなぁ〜?(爆)

XR650Rオーナーの方で、特に激しくブレーキングする(笑)方は、一度フロントディスクをハブから外して確認してみても損は無いと思いますよ!
もしかしたら反りもそうですが、摩耗による小さなヘアクラックも発見できるかも..........


最後にインプレッションですが、とりあえず元々付いていたブレーキパッドが新しいディスクに馴染み、座面がしっかりと出るまでブレーキングを繰り返しますが、以外と早く手応えが出てきました。
結論から言えば、今までよりあきらかに小さなブレーキ入力で、フロントをロックさせられます。しかもレバー入力の力加減にニュートラルな感覚で、コントロールもしやすく、オンロードで有っても2本指のブレーキ入力で、ロックにまで持ち込めます。
これは当たりですね!



キャブレターのショートパーツの確認


以前にもこのページで紹介したキャブレター内部のリンクに使われている真鍮製のショートパーツの偏摩耗ですが、交換してからだいぶ時間も経っているので、取り外して状況を確認してみました。

キャブレター内部パーツにトラブル発生!!

 
今回はとりあえず長円化はしていないものの、その兆候は見られました。
前回と同じようにパーツにあいた2つの穴が、2本のリンクシャフト同士で押しつけ有ったように、穴の内側が摩耗して光っていました。

あと、赤い矢印で示したニードルジェットが取り付けられているピストンバルブと接している部分で、ニードルジェット側が指で触って解る程、段付き摩耗していました。
こんなに細いニードルですが、ビックシングルの強烈な吸気脈動によって揺さぶられ、摩耗したんだと想像できます。

今回は、ニードルジェットのクリップ位置を、ノーマルの真ん中に戻してやりました。



タンデムステップの取付


ライダースランドYOYOから発売されている、XR650R専用のタンデムステップキット。値段は少し高めですが、仕上がり具合は抜群です。
 
まずは、取り付ける前にどうやって付くのかを検討します。
なんせ、”取説”が付いていないので、まさに「解る人間が見れば、取付方は一目瞭然だよ!」とでも言いたげな(笑)販売方法!!(爆)

ま、ボヤいてもしょうがないので、考えます(笑)。ま、左と右はステップの着き方からしてすぐに解るのですが、どこのボルトを利用するのか、そして付属のボルトとアルミのカラーは、どこに使用するのか考えていたら正解が見えてきました(笑)
で、まずは左側から取り付けます。
ステー自体は、どちらもサブフレームに取り付けられた、アッパー側のチェーンガイドの取付箇所を利用します。
 
で、問題なのは右側。
一番上の写真に有るとおり、右側には奇妙な形というより、真ん丸なアルミのカラーが取り付けられ、このカラーをどういう風に利用するか解れば正解が出るハズなんですが..........(笑)
しばらく、あーでもない、こーでもないと当てがって見ての結論は、アルミカラーの付いてないステー穴はマフラー取付ボルトを利用して、もともと付いているマフラーステーに付属の円形のツバが付いたアルミカラーで挟んでやるのでは?

で、こうなりました。
ほんとに正解なの!?(笑)
 
取付後を後ろから見てみます。
左右同じ位置に、しかも違和感なくキッチリと納まっています。

これ考えた人、かなり頭えらいなぁ〜!!(笑)

これで、こいつでタンデムウィリー体験が誰でも出来るように成ったのと、エクストリーム系のアクションにも使えそう!?(笑)
 
  
 





     
     

 

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