HONDA 2000' XR650R

を飼う!?Part4

キャブレターでトラブル発生

2001年1月31日現在で走行距離が6,831km

排気系をいじくったことによってバランスを崩したキャブレター中心にセッティングを展開。
 
 


2001年 1月

ブレーキパッドにトラブル発生!!

 
     

 

リプレイス品

 

純正パーツ

     
2000年9月・オドメーター 4,569kmで交換したフロントブレーキパッド。製造メーカーはEBCでパッケージの裏書きには、

FA(ケブラー)オールモデル用
材質はノンアスベストの高ケブラー繊維を使用。ストリート、ツーリングからプロダクションレースまで広範囲に対応でき、高度なフリクションにより初期制動にも優れています。

と、書いてあるのだが、交換して初期慣らしをして、しばらく使ってみるものの、ノーマルの頃の制動力が発揮できない!!ま、こんなもんかなと最初は諦めていたのだが、パッドの食い付きが悪い分、握力でカバーしなければならないので、ブレーキディスクが見る見る変色して行くではないか!(笑)しかも、フェード気味になるまでハードに使うと、ブレーキ鳴きがひどくなり、まるでパッドの鉄座面で制動しているかのように、全く効かなくなる。

ブレーキは命がかかっているパーツなので、我慢しないで純正品に戻すことに。

現在6,831kmだから、使用距離2,000kmあまりしかEBCパッドを使わなかったが、使えない物は取って置いてもしょうがないので、捨てた!!

で、純正パッドに戻してからは、快調!快調!!やはりパッドとディスクの相性が良いのか、初期制動からセルフサーボの効いた、それでいて握力に比例した効き方なのでオフでもOK!しっかり握り込めば、アスファルト路面でもロックさせられる!そうそう、最初はこうだったんだよなぁ〜.......

結局のところ、リプレイス品のブレーキパッドに失敗し、無駄銭を使ったのだった。

 
 
 
 

キャブレター内部パーツにトラブル発生!!

先のページにもトラブル発見は書きましたが、その時点で交換部品がなかったので、トラブル含みを承知で元に戻したのですが、注文したパーツが来たのでもう一度バラして計測。

キャブ内のスロットルバルブ・リンケージの中間ジョイント部に使われている、真鍮製パーツのシャフト穴が長円になることによって、厳密には全開・全閉になっていない(メインジェットセッティングが決まらない)、そして、繰り返される吸入負圧によって、ここがガタつくので、アイドリングが一定しないなどの症状は、これのせいだと想像していたのだが........どうだろう?

長円と化した穴の内径をノギスで計ったところ

摩耗品 6.25mm

純正品 4.85mm


その差1.4mm!!製品材質のばらつきなのか、俺固有の症状かは解らないが、この走行距離でこれだけ摩耗するのは、異常だよね。

650に乗っている方で、いくら調整してもアイドリングが安定しない....アクセルをブリッピングするとエンジンが止まってしまう....信号などでエンストする。こんな症状をお持ちの方は、確認してみることを奨めます。
 

  ●写真上は摩耗したもの、下側は交換用純正パーツ。
   
   
  ●ピストンバルブ側ステーのシャフトを通したところ。シャフト右側の摩耗した部分が陰になっているのが解ります?
 

     
この編摩耗の原因を想像してみたのだが、リンクに対する中間ジョイント取付方と、シャフト穴が長円になった方向が「内側に向けて削れている」ってことを考えると、「閉じ側」で力が掛かって編摩耗しているふうに考えられるのだが?
これが削れた方向が外側に向かって、つまり引っ張りの方向なら、簡単なんだよな。
650シングルの強大な吸入負圧で、キャブレターボディーに貼り付けられているピストンバルブを、無理矢理アクセルを開けることによって引き上げるので、この中間ジョイントには大きな「引っ張りの力」がかかる。
つまり、「開け側・引き上げ側」での力のかかり方で、外側に向かって削れていれば、ことは単純なのだが....

アクセルをスパン!っと閉じたときに、ピストンバルブが全閉で止まった瞬間に中間ジョイント部が圧縮される形で、押されてとも考えられるのだけど、実際にはキャブ外側のアクセルワイヤーに連動したシャフトのストッパーにアイドリングスクリューが当たって止まる訳だから.....

で、結局、私の頭では原因が想像つかない.....がっはははっははははは(笑)

ってなわけで、今は早く650用のFCRキットが出るのを、手ぐすねしながら待っているところです......(爆
     
それに交換パーツは、単体では注文できず、たかだか3センチ程度の真鍮製パーツに4,700円もかけなければ、部品が買えない!!

発注単位がリンク関係部品も含んだアセンブルでパーツリストに載っており、不経済極まりない!!もし、このパーツが、ある意味「逃げ」を作る為に真鍮で出来ているのならば、このパーツ単体で注文できなければおかしいと、思うのだが.......ホンダさぁ〜ん!!(笑)
     
     

 
 
 

キャブレターを整備する場合、メインジェットの場合は、フロート室下部に付いているメインジェットキャップを外すことによって交換できるが、ニードルジェットやスロージェットを変更するためには、ここまでばらさないと出来ない。

シート、燃料タンクを外し、キャブ前後のインシュレーターバンドを緩め、キャブを斜めにネジれば、フロート室及びトップキャップが外せる。

キャブに使われているネジ類は、非常にナメやすいので、慎重にドライバー軸方向にも力を入れながら外そう。
   
トップキャップを外したところ。

ピストンバルブリンク根元のシャフトを固定しているネジを外し、奥に見えているピストンバルブに付いているネジ2本を細めのドライバーで外せば、バルブとニードルジェットが取り出せる。

リンク中央の小さなスプリングを、先の細いラジペンで外して、リンクジョイントをシャフトから抜いても同じように外せます。
   
フロート室から外したスロージェット。

ノーマル 65S → 70番へ変更

一般的には68番への変更を奨めているが、変化が解りやすいように大きく振ってみる。(単純に68番がショップ欠品で無かっただけ(笑))
   
ピストンバルブはアルミ製?にメッキが施してある?

非常に軽く、取り扱いに注意しないと、すぐに傷が付いてしまう。地面に落とすなど、もってのほかだ!!

   
ニードルジェットは、主に中間から全開域に効いてくるパーツ。前回バラしたときにクリップ位置を一段下げた。

ノーマル NJ = B53E

FCR等レーシングキャブには、NJもセッティングパーツとして、星の数ほど用意されているが、XR650Rのパーツリストを見ると、仕向地によって3種類の設定があるだけ.....

フルパーワーのED・DK、カナダ・アメリカ仕様のCN、オーストラリア仕様のUと言った具合なので、セッティングパーツとしては、いまいち役に立ちそうもない......(笑)

 
 

エアクリーナーボックスも以前のXRの様に容積に余裕がないので、XR伝統形式のエアエレメントが装着できず、側面の蓋に被せるように1枚物のスポンジをはめるだけ........吸入面積を稼ぐにはこの方法しかなかったのだろうが、どうもいまいち。
   
   
前回交換したNGKイリジウムプラグ。熱価は7番、かなり焼け型の部類。

前回セッティングしたMJ195番での焼け具合だが、少々かぶり気味。

 
 

これも以前から問題になっていた、ウィリーするとキャブがオーバーフローし、ドレンパイプから吹き出したガソリンがスイングアームにかかり、表面に保護のために貼ってある、カッティングシートの糊を変質させて茶色くなっている件だが、リアのホイルベアリングにも悪影響を与える事も考え、その解決策に思いついたのが、ブリザーパイプの延長だ。

キャッチタンクを付けることも考えたが、タンク内に常にガソリンが溜まっていることを考えると、単純なこの方法がベストに思われる。

今後、ドレンがつまるトラブルも考えられるが、しばらく様子を見るつもり。
 
 
 
前回排気系をモデファイした後、ジェットセッティングを試みたのだが、際限なくMJが上がってしまい、何か迷路にでも迷い込んだような感覚を覚えたのだが、上記のキャブレター内部の不具合を直し、再度セッティングを試みる。

 
 

     
 

ノーマルセット:MJ175# JN段数・3段 SJ65#

 
     
 

前回の最終セット:MJ195# JN段数・4段 SJ65#

 
     
     
  1.MJ195# JN段数・4段 SJ65 → 70#
排気音が変わる。全体的に、くぐもった様な排気音になり、回転上昇も”どろん”とした感じ。低速及び中速は良い感じだが、トップエンドで明らかに濃い症状。上が回らないため150km/hしか出ない。

2.MJ195# JN段数・4段 SJ70# エアエレメント無し
濃いと予想したのだが、それが正しければ単純にエアエレメントを外せば回転上昇が早まるだろうと予想して走り出す。予測通り、トップエンドへの到達時間が早まり最高速も150→160km/hと10キロ上乗せ。やはり、濃いようである。

3.MJ188# JN段数・4段 SJ70#
エアエレメントを戻し、MJを3番手落としてみる。低速から中速まで非常に良いフィーリング。トップエンドでガス欠に似た症状が出るが、先ほどより回る感じで、トップエンドも170km/h近くに。現時点では一番良いフィーリング。全開走行後エンジン停止。プラグチョップをしてチェックすると、ガイシの部分までキツネ色より少し白い感じ。林道などの全開時間が短い場合ではこのセットでちょうど良いと思われるが、試しに冷え型のプラグに変えて、高速側をもう一度確認してみる。

4.MJ188# JN段数・4段 SJ70# プラグ7番 → 8番
継続的な高速走行をするときのために、プラグを冷え型の8番に変更。少しぐらい変化を感じ取れると思ったのだが、結果的には全く変化を感じ取れず(笑)プラグチェックも新しすぎて、さっぱり解らない(笑)

と言ったわけで、最終的にこのセットでしばらく乗ってみます。今現在エアエレメントがかなり汚れているので、これを掃除すればもう少し調子よくなる可能性が......




スロージェット変更の効果 ノーマルSJ65番 → 70番 

上記1.のセットで、アフターファイアーがほんどしなくなる。アクセル全閉で少し「ボコボコ」言うが、以前の「パンパン」ってのは全く無くなった!!しかも極低速や、アイドリングもきれいに決まり、例のキャブパーツを交換したことによってキャブが完調になったことも、もちろん影響しているだろうが、ブリッピングしても、そして全開からいきなり信号で止まっても、エンジンが止まらなくなった!!


あと、今現在欠品しているスロージェット68番が入荷したら、これも試してみたい。
 
     

 
 
 


2001年 2月

2001年2月13日現在で走行距離が6,997km

エアクリーナーエレメントを変えて、新たにキャブセッティング。はてさて、調子はどんなものか......
 
 

 

ツインエアー エアクリーナーエレメント

 

フィルターオイル+クリーナー

     
ノーマルのエアクリーナーエレメントも4月に納車されてから、もうかなりの回数洗って、繰り返し使っているのでだいぶヘタって来た。それに気が付いた時に洗ってだと、その時にすぐに乾かないので乗れない。

ってなわけで、ノーマルはスペアとして取っておき、メインを洗って乾かしている間だけ使う用として、メインにはツインエアーを使う。見てのとおり目の粗い白いスポンジと、目の細かい赤いスポンジの2枚セット。赤いスポンジにフィルターオイルを染みこませ、その上に白いスポンジを被せて2枚セットとして使う。

ノーマルも構造上、上記と同じように2枚がサンドイッチされているのだが、2枚が縫いつけてあるので、間に挟まれた部分の「砂」が、なかなか抜けず、洗うときにけっこう大変だったりするので、ツインエアーのように割り切った考え方も有効。

使うフィルターオイルは、ワコーズのスプレー式のやつ。今まではツインエアーの青色の液体で、良く揉んでやると納豆のように糸を引くやつを使っていたが、こいつは染みこませるのも、洗うのも大変なので、ちょっとリッチに手抜き(笑)。ま、モトクロッサーなどのレーサーだと、ヒートごとにエレメント交換だから、スプレー式なんて使っていたら、高くついてしまうが、ふた月に一度ぐらいのペースでエレメントをクリーニングするなら、こいつでも1年以上はもつだろう......(笑)

ちなみに隣のやつは、専用のクリーナー。これを使うのは初めてだから、どんなもんだかわからないけど、今度使って見よっと。
     
     
前回キャブセッティングしたときは、連続全開走行のみであったので、前回のセットでしばらく普段通りに使ってみた。しばらく乗ってプラグチェックをしてみると案の定スパークポイントは良いものの、ガイシの部分はカーボンで真っ黒!間違いなく濃い。もう少し絞ってみるか......

 
 

     
 

ノーマルセット:MJ175# JN段数・3段 SJ65#

 
     
 

前回の最終セット:MJ188# JN段数・4段 SJ70#プラグ8番

 
     
     
  MJ185# JN段数・4段 SJ70# プラグ8番
プラグを掃除してみて、とりあえずMJを1番手落としへ。もう一度これでしばらく乗ってみて、プラグチェックだ。








スロージェット変更 SJ70番 

これでしばらく乗ってみたが、最初に感じた良いフィーリングは変わらないが、普段通りに使ってみると、消えたと思えたアフターファイヤーは、厳密には消えていない。しかし、耳障りな大音響の「パンパン」ってのは無くなったので良しとしよう。


スロージェット68番は入荷したが、低速域は現在のセットで満足できているので、これもしばらくこのままで行ってみる。
 
     

 
 

     
     

 

XR650RのFサスは固い?