HONDA 2000' XR650R

納車までの軌跡

フィッティング編

フィッティングと一言で言っても、色んな社外パーツや他車種の純正パーツを流用して取り付けて行くわけですが、ただ付ければ良いってもんじゃなくて、収まりよく機能的に取り付けるってのは経験とテクニックがいるのだ!!

ここでは、そのノウハウを惜しげもなく公開(笑)

 

 
     
トップブリッジのハンドルクランプが、ハンドルと接触する面の角を、しっかり面取りしておきます。(曲面部の光っているエッジ部分)

転倒などでハンドルに縦の力が加わったときに、クランプの鋭利な角で、ハンドルが折れるのを防ぐためです。
 
       

ケブラータイプはこんな感じ。

フロントブレーキホースもUSとDKでは違っています。USはCRと同タイプのケブラーホース、DKでは一般的なゴムホースなので、USのパーツに交換です。

たったこれだけのことなんですが、ブレーキタッチが雲泥の差なのだ。バークバスターを取り付けるためにブレーキレバーをショートレバーに交換しておきます。



取り外したゴムホース......けっこう重いぞ。

   
       

左側のグリップはよく脱脂したレンサルのアルミハンドルバーに、ボンドG17で接着した後、ステンレスワイヤーでワイヤーロックします。

グリップが回ってしまうと、ライディングに集中できなくなってしまうので、完全に固定します。

       
   

ハンドルを握っている手を、前走車から飛んでくる飛び石や、ブッシュランをする時に容赦なくムチのように襲ってくる木の枝・枯れ枝から守ってくれるのと同時に、転倒時にクラッチ・ブレーキレバーが折れるのを防いでくれる、バークバスターです。

ハンドルクランプと同じ理由で、すべての角に面取りを施します。

右側のマスターシリンダーガードが少し干渉するので、ぶった切ります。もちろん切ったところはサンドペーパーで滑らかにフィニッシュ。

 
 

左のクラッチレバーもバークバスターに一部接触するので、ここも削ってしまいます。(赤色の部分)

 
       
       

仕向地によって仕様がかなり違うのだが、USとDKの主な違いは、保安部品等による重量増だ!ちなみにそれぞれの乾燥重量は、

USモデル 122kg  DKモデル 137kg

と、その差なんと15kg!!各種取り付けステーから始まって、右の写真に示したヘッドライト関係、そしてマッドフラップを兼ねたナンバープレートを取り付けるためのフェンダー等々、あと一番重いのはリアフェンダー下に取り付けられた鉄製のサブフレームだろう。上の写真で黒く写っているのがそれだ。

軽量化のために取っちゃう事も考えたけど、テールランプやナンバープレートの重量や、大きなジャンプもこなすことを考え合わせると、余分なステーを取って軽量化し、必要な部分だけカットして使うことにしました!!右上の写真参考。

最終的には色々工夫して、アフターパーツに取り替えてUSモデル+アルファぐらいには、まとめるつもり......

 

赤い部分をカット

カット後は、こうなりました

   
 

DK用のとってもでかいライトカウルと、ヘッドライトアッシは、かなり重くて、しかも格好悪いので、USモデルの小振りで軽いタイプへ交換しちゃいます

   

       
       

 

自分に合わせたポジションを作り出すために、ハンドル・レバー・ガード類の角度を、実際にまたがって決めていきます。

ちなみに、ハンドルバーはレンサルのラリー・ロズラーモデル、モトクロスバーのようにフラットでストレートに近い形状とは違い、少しハイトが高く、手前に引かれた、いわゆるエンデューロタイプです。

モトクロスのように前傾姿勢でスタンディングで乗る機会が多い事を考えて作られた形状より、グリップ部が手前に引かれているタイプの方が、リアタイヤにトラクションをかけやすいのと、なんと言っても楽チンなんだな、これが。



アチャルビスのハンドガードまで含めてフィッティングが終わるとこんな感じです。

 

    

アチャルビスのハンドガード自体はバークバスターに合わせた汎用品なんですが、それを軽量化と見栄えの良さを狙って、オリジナルにカットして使います。本来はもっとずんぐりした形なんですが、面影がないぐらいにシェイプしちゃいました。面積比で30%はカットして捨てました。

ライトカウルはUSタイプに交換しました。ライトのリフレクター自体もプラスチック製で非常に軽く、カウルもフォークにピッタリとフィットさせるために、メーターステーもハンドル側に追い込み、その他ハーネス関係もこのカウル用にフィッティングしてあります。

       
       
フロントフェンダーはCRと同パーツのようです。サイドカバー共々、光って見えるのはクリアの保護用のカッティングシートを貼り付けたため。

 

傷、汚れからフェンダーを守り、マディーなコンデションの時に泥が付いて重たくなるのを防いでくれますが、なんと言ってもパーツのクオリティーが長持ちするってのが一番です。
 
 
 
保護用カッティングシートの貼り方
メールでカッティングシートの貼り方や、シート自体何処のメーカーの物を使っているのか等の質問が多いので、別枠でページを作ってみました!!

ここでは、そのノウハウを惜しげもなく公開(笑)
 
 
 

フロントフォークのアウターケースをカーボンケブラーでカバーします。ここは前走車が跳ね上げる飛び石が当たると簡単にへこんでしまい、ちょっとしたへこみでもフォークがスライドするときのフリクションとなってしまうのだ。知らないでそのままにしておくと、内部のスライドメタル自体も変摩耗し、フォーク自体がダメになってしまう。

フロントブレーキディスクにもアチャルビスの汎用タイプのデスクガードを装着しました。

 




 
上の写真の赤く囲った部分、アウターフォークと後から付けたガードとの間に隙間があるのが解りますか?ただガードするのではなく、ウレタンでスペーサーを入れて、ガードに大きな衝撃力がかかっても、アウターフォークにまで力が及ばないようにするためです。  
       

     

ナンバープレートとテールランプ及びウィンカーはこんな感じで取り付けてあります。DK用のマッドガードを必要な部分だけを切り取って調整し、軽くて必要最小限の大きさの汎用品テールランプアッシを取り付け、ウインカーも”ワレンズ”シリーズの最軽量な物を付けました。

ナンバープレート自体はアルミの汎用ステーをドリリングして徹底的に軽量化し、1.5mm厚のアルミベースプレートに接着してから取り付けました。

ま、たぶん、すぐに振動でクラックが入るとは思いますが.....
 
 

純正の樹脂製チェーンガイドでも良いんですが、ガレ場などで思いっきりヒットしたときなどは、あっけなくチェーンがはずれてしまいます。
ゆえにアルミ製のチェーンガイドブレースが必要になってきます。
ま、お守りみたいなもんですがね(笑)

ちなみに下の写真は使用後ちょうど1年たった2001/4/10現在の写真です。すでに何度か軽くヒットしていて、端が変形しています。

       
       
仕上がりの全体像です。う〜ん、我ながら、かっちょええどぉ〜!!

これからはこいつが俺のアクションパートナーなのだ!!

また、数々の伝説を築くぞ!
       
       
   

   
    ちなみに、ダートバイクでは使う工具も一流品ばかり、引き出しの中は”snap-on”だらけ。
       

ダートバイクの店内ですが、大きなチェストボックスの中には、ぎっしりと”snap-on”が詰まっています。ルールを守って自分で責任を持って行えば、普段は使えないようなあこがれの工具が使い放題です。

やっぱり高い工具には、高い理由があるんだということは、使ってみないと解りません。

 
       
       

さて次は何かな?

     
     

 

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