HONDA 2000' XR650R

保護用カッティングシートの貼り方

サイドカバーやフェンダー等が光って見えるのは、クリアの保護用のカッティングシートを貼り付けているため。
傷、汚れからプラスチックパーツを守り、マディーなコンデションの時に泥が付いて重たくなるのを防いでくれますが、なんと言ってもパーツのクオリティーが長持ちし、シートを貼り替えればいつでも新品同様ってのが一番です。

ここでは、そのノウハウを惜しげもなく公開(笑)

写真は全て2001/10/18現在の物です。何故かと言えば、貼り付けてから1年以上が経過し、カッティングシートに入れた切り込みの部分が汚れて、貼り付け具合がよく解るため。
 
 
使用しているカッティングシートは、
3Mで、通称”スコッチカル”と言われているタイプの物です。
厚みは0.3mmのクリアで、曲面に対しては、少ししか延びませんが、接着力やシート自体の耐久性は抜群です。
 
 
 
上記のように、プロテクション用のカッティングシートの説明を標記していたのですが、私自身、出入りしているショップオーナーにやってもらっているので、細かいことまで調べて無かったんですよ(笑)。
とりあえずサンプルにシートの切れ端をもらってきて、厚さはノギスでの実測でした!(笑)。
そうしたら、このページがこっち方面のプロショップである、JKデザイン・プロダクツさんの目にとまり、下記のようなアドバイスを戴きました。今回初めて俺のバイクに貼ってあるカッティングシートが、出来合いの製品ではなく、3M製品の組み合わせだと知りました!
 
気になった点。 投稿者:jk 投稿日:2002/01/17(Thu) 00:23 No.823
一応、ステッカーなんか作ってますのでXRのプロテクションステッカーの記述で3Mの商品名について。
スコッチカルというのは3Mのカッティングシートの名称なのですが、0.3mm厚のモノっていうのは存在しない筈なのです。(自分の知る限り)
で、写真にあったxxx Adhesiveっていうのは両面テープの商品名です。つまり透明のビニールに透明の両面テープを貼ってステッカーにしてるワケです。
アメリカのデカールキットは当初、468MP HPという品番を使用してましたが、最近はもう少し安価なタイプ(それでも高価なのですが)に変更されてます。基本的に1シーズンもてば良いわけですから。品番は貼る材質や糊の厚み等で、物凄い種類があり、3Mでも部署が分かれていて調べるのはとても苦労しました。

ウチの場合、透明のビニールは紫外線に強く耐久性の高いモノをメーカーからロールでとって使ってますが、普通のホームセンターで売ってる生地でも1年くらいの使用なら大丈夫みたいです。グラフィックの自作手順紹介してますので、興味がありましたら御覧ください。
なにしろ、両面テープとビニール双方の材料費が高いので、時々グラフィック抜きでクリヤーだけのタンク型に切ったヤツ って問い合わせも貰うのですが1台分¥5000超えますっていうと外車乗ってるヒトだけですね、買うの。以前はアメリカでもクリヤーのタンク用60ドル前後で出てましたが最近は見かけません。 やっぱり売れないんでしょうね。
 

JKデザイン・プロダクツ
ステッカー、カッティングシート、プロテクトデカール作成
 
 
※この背景色が変わった部分は2002/1/17に追加しました
 
 
 
        
 


ハンドガードの部分は何枚かに分けて平面の部分にだけ貼り付けてやりました。
 



ライトカウルは前走車の跳ね上げる小石や泥、そして高速走行時の甲虫類で傷が付くのを防ぐために貼り付けます。
カウル上部のゼッケンプレート部分に貼るのですが、曲率が強くなっている部分に切り込みを入れ、角の部分を回り込むように貼っていきます。前面のHONDAの立体ロゴ(青線で囲んだ部分)の所は、貼り付けた後、エアが入るので保護シートを切り抜いてしまいます。


 
   

青い四角部分の拡大写真

3.続いて外側の曲率が強くなった角の部分(大きい青矢印)まで貼ってやり、同じように切り込みを入れ、下の写真の青い四角で囲った部分を頂点として、今度もフォークに近づくにつれて青矢印の部分で、多く重なるように外側から決めていき、位置が決まったら、重なり合った部分を切り取って完成です。
フロントフェンダーは、フォークに近づくにつれて強度を持たせるために、リブが付けられ複雑な形になっています。
そこで、上にも書いた切り込みを入れるわけですが、張り込む順番は、

1.一番真ん中の部分の位置決めをして仮張りし、小さい青矢印の部分で一度切り込みを入れる。

2.次に青く四角で囲った部分を頂点として、切り込みを入れた外側の部分を、フォークに近づくほど、小さい青矢印の部分に重ねるようにして貼り、位置が決まったらシートが重なり合った部分を切り取る。切り取る時には最初に貼ったセンターの部分のシートとの間に少し隙間を空けて切ると綺麗に仕上がります。  


     

青い四角部分の拡大写真







フロントフェンダーの外側は、内側の位置決めが終わりしだい、フチの少し手前(青矢印)をデザインカッターで、フェンダーにまで傷が付かないように切り込み、曲率が強い部分の頭頂部に切り込みを入れ、しわが寄らないように、また重ならないように貼っていきます。
左の青く四角で囲んだ部分の拡大写真ですが、切り込みの部分は、単純に切り込んであるだけではなく、端部は丸く処理して有ります。
       
ラジエターカバー自体は平面的で貼りやすいのですが、デカールが貼ってあるので、そのフチに沿ってエアが入らないように気を付けながら、貼り付ける面積より大きめのシートを、片側から押していくように位置決めをし、全体の位置が決まってから、写真の青線に沿ってデザインカッターで余分な部分を切っていきます。
もちろん取り付け用のビス穴もくり抜きます。

 

 


ラジエターカバー上部は、一部曲率が違う部分があるので、左の写真の青線で示したように、しわが寄ってしまう部分は一度切り分け、小さな別パーツとして貼り付けてから、重なり合った部分を切り取ります。
       
       
       

サイドカバーの、エアクリーナーカバー側は見てのとおり、平面的で貼りやすいですが、カッティングシートを無駄にする部分を少しでも少なくするために、2枚に分けて貼ってあります(黒く線の入っている部分)。
もちろんクイックファスナーの部分はくり抜きます。
 
 

サイドカバー右、サイレンサー側は、一部曲率が変わっている部分があるので、上の方から位置決めしながら仮張りしていき、その曲率が変わっている頭頂部で切り分けます。
切り分けた部分を少し重ね合わせて、下側もシワがよらないように貼り付けて、位置が決まり次第完全に貼り付けます。
貼り付け終わったら外側のフチの少し内側で切り込みを入れ、取り付けようのビス穴の部分をくり抜いて、最後に重なり合った部分を切り取って完成です。
 
 

スイングアームの両側サイド部分にも貼り付けてあります。ここは汚れを防止すると共に、スイングアームに貼り付けたステッカーも長持ちします。
 
 
リアフェンダーもフロントフェンダーと同じように複雑な形をしていますが、フロントフェンダーと同じように切り込みを入れながら、シワがよらないように、青矢印の部分に切り込みを入れて貼ってあります。
 
 

 
        
以上で保護用カッティングシートの貼り方編は終わりです。