GT Ruckus i-Drive 1.0

納車までの軌跡

組み付け編

ナチュラルアクションでMTBを扱うのは昨年から決まっていたのですが、実際のプログラム設定や、そしてどんなMTBにするか?、メーカーはどうするか?他にも色々と決めなければならない事があったので、結局こんな時期になってしまいました!!
メーカーの選定では、スペシャライズドや、ジャイアント、そしてGTが最終選定に残り、ネームバリュー、コストパフォーマンス、そして一番重要な仕入値などの観点からついに”GT”と決定したのです。
で、お客さん用に20台まとめて買うので、個人のバイクも一緒にオーダーすれば、まったく同じ値引率で仕入れられるので、普段はとても手の出ないクラスのバイクにも手が届くってわけで、GTのトップモデルをオーダーしちゃいました!!
俺個人的には、GTの中ではクロスカントリーモデルとしての位置づけの、i-Drive 1.0 が車重も12キロと軽く、なおかつ、アッセンブルされてくるパーツのグレードも全てがシマノXTRだったので、最後まで迷いましたが、俺の乱暴な乗り方から考えれば、ごっついダウンヒルモデルを買っておいた方が無難だろうと決心し(笑)、こいつに落ち着いたのだった!
 
 
2002年5月8日に合計25台分のMTBが箱入りで入荷しました!!
 
箱書きのラベル

ラッカス I−DRIVE 1.0
26インチ フレームSサイズ
です。


ってなわけで、まだ組んでいません!
 
梱包されている段ボール箱を開けると、こんな感じにバイクが詰められています。

実際の組み付けは、GTからメカニックのインストラクターが5月10日に、ナチュラルアクションまで来て、我々に組み付けノウハウをコーチしてくれながら、組み付ける予定。
 
 

2002年5月10日


早速バイクを箱から取り出し、組み付け準備にかかります。
 
途中写真を撮っているヒマがなかったので、かなりハショッた内容ですが、ともかく組み付けの際には、ボルトやナットなど、ネジが切ってある部分、そして言わずと知れたベアリング部分や摺動部分には全て、テフロン系の自転車に適した、少し柔らかめのグリスを塗りつけながら組んでいきます。
 
仮組が終わると、各部の位置決めをし、ボルトなどを本締めしていきます。
そして、メカの調整。
この写真はリアディレーラーの調整中です。
ハンドルに付いたシフターの動きに合わせて確実にギアチェンジされるよう、2つ有る調整ネジとワイヤーの張り具合で、微調整していきます。
 
今回の組み付け方のインストラクターは

チームGTジャパンで、チーフレーシングメカニックとして活躍されている、梅澤篤史さんが担当してくれました!!
普段は国内でのダウンヒルレースや、クロスカントリー等のシリーズ戦を転戦し、レーサーのサポートをしている方です!

梅さん!ありがとう!!
お疲れさまでした。
 
で、梅さんが持ち込んだ、国内シリーズ戦を転戦している時に使っている、ツールボックス。
めちゃ、高そう!!...........じゃなくて高いそうです!!(笑)

ま、中身は別として、このトランク、メチャ格好良いです!!
 
で、俺のバイクは、なんと梅さんの手組!!

梅さんいわく。
「通常レース以外でバイクを組む時には、”松” ”竹” ”梅”の3ランクで組んでます(笑)」
「梅は、店頭などでの展示品用、竹はとりあえず乗れればOKみたいな。で、松はレーシングスペックです!!」

だそーです。

ちなみに、俺のバイクは、
「松と、竹の中間で組んでおきました!」
だって!!(爆)
 
  
組み付け及び、各種調整が終わりました。一番最初にも話が出ましたが、このバイクはフレームとスイングアーム、そしてF・Rサスペンションに金がかかっているので、アッセンブルされているパーツのグレードはあまり高くない。
ま、気になるようなら、これから少しずつ変えていくつもりです。

参考までに、この”ラッカス i-Drive1.0”の位置づけは、このままダウンヒルレースに出ても、そこそこ行ける。だけど、i-Driveを搭載しているので、下りだけではなく”漕げる”つまり、登れるバイクに仕上げられているようだ。
で、カテゴリーは”フリーライド”。でも秘められた基本スペックは、まさにダウンヒル向き!!
 
ここからは、とりあえずこのバイクの特徴的な部分を説明していきます。

コックピット周りと、シングルクランプながら、サスペンションストロークを80ミリから125ミリに無段階に調整できる、フロントサス。
(ロックショックス サイロ SL チュリオ、ディスク オンリー

写真右のフォークトップの上に付いたオレンジ色のつまみは、ストローク調整つまみ。
つまりこちら側のフォークセットにはスプリングのみで、ダンパー機構は入っていない。
対して左側のフォークトップに付いた赤いつまみは、”圧側”のダンピング調整。フォークボトムには”延び側”のダンピング調整機構を備え、その調整範囲はものすごく広い!
つまり、ワンノッチの変化が大きいので、セッティングはシビアとなる。
 
このバイクの特徴として、バイク並みのアクスル径の太さが上げられるが、なんと、アクスル直径20ミリ!!
まさにバイク並み。そしてフロント側には普通の自転車とは違った、クイックリリース機構が備わり、この写真のブルーアルマイト加工された、レバーを倒すと、クランプが緩み、反対側からアクスルを捻り出せば、工具を使わずにフロントホイルがはずれる仕組みだ!!
 
自転車の世界でも、オイル式デスクブレーキはすでに常識!!
このバイクには、ヘイズの対向2ピストンキャリパーに、6インチのディスクが付いている。
ちなみにレースの世界では、8インチのディスクに、対向6ピストンキャリパーなんてのも有るらしい.........
これまたバイク並み!! 
  
リア側も同じ組み合わせのディスクブレーキなのだが、ここで注目してもらいたいのは、リアスイングアームエンドの太さだ!!
これを見ただけで、このバイクの剛性の強さが想像できる。
 
リアサス廻り。
サスペンションストロークというより、リアホイルトラベルは、150ミリ。
これだけストロークが有れば、どんなハイスピードでも、そしてメチャ高いジャンプでも飛べそうです!(笑)
 
リアサス本体は、フォックス バニラ RC。
最近のレーシングユース
のスタンダードモデル!?
リザーブタンクに付く青いダイヤルが”圧側”、反対側の赤いダイヤルが”延び側”のダンピング調整つまみ。

こちらもダイヤルによってのセッティング巾は広く、どちらも最強にすると、限りなくリジットサスの近づく。
 
GTの独創的メカである、i-Drive
通常リアサスが付いた自転車では、ペダルを踏み込む(ペダルに体重を載せる)と同時にリアサスペンションが沈み込み、ペダルを押し下げる向きと、サスペンションが沈む向きが同じという事もあり、効率の良いペダリングが出来ないのだが、このi-Driveというメカが、そのロスを無くす方向で働くので、キャッチコピーにもある”漕げる”サス付きバイクなのだそうだ。
1.スイングアームピボット
2.i-Drive作動リンクピボット
3.i-Driveの中に2.に繋がったリンクプレートが見える
4.の方向にスイングアームが動く(沈む)と、3.のプレートでフレームにつながれたi−Drive本体が、
  青矢印方向に回転

つまり、青い矢印方向に回転するという事は、ペダルシャフト=BB=ピボット部分が下に回転しながら押し下げられ、どういう力学理論かはいまいち、理解できないが(笑)、なんにしても、そういう効果を生んでいるらしい..........勉強不足です!(笑)
 
タイヤサイズは26×2.30インチ
メチャ太いダウンヒルタイヤ。
タイヤが太いと言う事は、重くて、なおかつ転がり抵抗が大きいと言うわけで、平地で乗るバイクではありません。(笑)
 
どれぐらい太いかと言えば、並べたタバコの箱でも解るとおり。
実測で55ミリあります。
まさにカブなみ!(笑)
 
ナチュラルアクションではお客さん用に、サス付MTBを20台仕入れたので、みんなで力を合わせて組み上げています!
もう、ベースの中はMTBだらけ!!(笑)
 
さてさて、バイクも組み上がった事だし、秘密基地へ持ち帰りましょう!!
 
 
 



     
     

 

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