|
ここまでの説明ではいまいち理解できないと思いますので写真に解説付きでもう一度。
直立状態でハンドルを目一杯左に切ったところを真上から撮影した画像。
写真向かって左側(右前輪)が若干前に出ている様子が解ると思いますが、なぜこうなるかと言えば |
|
|
|
パラレログラム構成ツインインデペンデント・テイルテイングホイール・カンチレバーサスペンションをバイクの右下から覗き込んだところ。
青の点線で示したのがステアリングステム軸、青矢印で示したのが下側のステムベアリング、ここから下の写真に写っているステアリングアームが前方に伸びていて、この先端にピロポールを介して緑矢印で示したステアリングロッドが取り付けられています。
またアルミ鋳造の上下2つのカンチレバー両端には赤点線で示した独立した片持ち式Fサスペンションのステムシャフト(以後第2のステムシャフトと記述)が取り付けられているのですが、これは黄色丸で囲まれたベアリングを介したアウターケースで位置決めされており、アウターケース自体も進行方向と同じ方向(黄色の実線)に赤矢印で示したボルト(シャフト)でカンチレバーに取り付けられています。
ここで疑問。
青の点線で示したのがステアリングステム軸と、赤点線で示した片持ち式Fサスペンションのステムシャフト軸とが平行でないこと。
たぶんキャスター角とトレールに関係しているとは想像するのですが詳細は解りません。 |
|
上の写真:赤矢印はフレームのアンダーループ。青矢印は下側のステアリングステムベアリング、ここからステアリングアームが前方に伸びていて、この先端にピロポールを介して緑矢印で示したステアリングロッドが取り付けられています。
|
左写真:青矢印は下側のステアリングステムベアリング、ここからステアリングアームが前方に伸びていて、この先端に緑矢印で示したピロポールを介して赤矢印のステアリングロッドが取り付けられています。
|
|
|
|
緑矢印で示したステムシャフトに取り付けられたステアリングアームと、赤矢印のステアリングロッドの関係を示したもの。
この写真ではハンドルを目一杯右に切っています。
つまり緑矢印で示したステムシャフトに取り付けられたステアリングアームに押されて、赤矢印のステアリングロッドが右に移動し(下記へ) |
|
|
|
赤点線で示した第2のステムシャフトを軸にして、赤矢印のステアリングロッドに押されて、2組の片持ち式Fサスペンション全体が連動して右方向に舵を切ります。
つまりカンチレバー自体の向きは常に車体に対して直角方向で固定されており、その両端に固定された第2のステムシャフト軸から伸びるプレート状のアームに片持ち式Fサスペンションが第2のステムシャフト軸に対して内側・前方にオフセットされて取り付けられている為、冒頭の写真の様に、直立状態で目一杯ハンドルを切ると、片方のタイヤが若干前に出るのではないかと想像しますが、確定的なことは解らず。 |
|
|
|
赤丸で囲った部分が「エレクトロハイドローリック・フロントサスペンション・ロッキングシステム」の装置の内、Fサスペンションのストローク固定と、ダンピングコントロールをしていると思われる部分。
もしかしたらオリフィス閉鎖ではなく、単純に赤矢印で示したロッドを油圧で挟み込んで固定しているだけかも?
今後調べていきます。
青丸内はホイルにブレーキディスクを取り付けているボルトの頭(青矢印)を拾うスピードセンサー用のピックアップ。
これは左右前輪両方に設置されています。 |
|
|
|
「エレクトロハイドローリック・フロントサスペンション・ロッキングシステム」の装置の内、バイクの傾きを固定する装置。
前述の通り、青矢印で示したブレーキディスクと、赤矢印で示したキャリパーで構成されているようです。
青矢印で示した部分には、すでにパッドで擦ったような跡が付いていますが、こんなにバンキングした状態でロックした覚えはないので、いわゆるブレーキの引きずりと同じような現象が起きているのかも。
それとも低速域では「サスペンションが自動制御となって車体のフラツキを抑え」とも書かれていましたので、その跡かも知れません。 |
|
|
|
改めて「パラレログラム構成ツインインデペンデント・テイルテイングホイール・カンチレバーサスペンション」を眺める(笑) |