2003年8月3日 第3回富士川クリーンリバーラフティング 事業報告書

  
 
作成 ナチュラルアクション・佐野信弥
作成日    平成15年 8月 4日
●目的
富士川流域に住まわれている方を対象として、普段目にすることのない富士川の水面上からの景色や水辺の様子、そして大自然ありのままの姿の生態系などを、ラフトボートを使って富士川を下りながら楽しむ。
また、川を実際に下りながら、富士川の河原などの清掃活動や、普段身近に流れている富士川での遊び方や、川に潜む危険個所の説明、そして実際に、もし水難事故に遭遇したときの対処方法や、事故を防ぐための予備知識などを、川の知識や水力学、そしてレスキュー方法などに精通した我々スタッフが参加者に説明し、水難事故を未然に防ぐ。


日時  平成15年8月3日(日曜日) 
場所  富士川(釜口橋下流から、蓬莱橋まで)
天候  晴れのち曇り
気温  30度
水量  −4.81(北松野水位計)

主催  ナチュラルアクション・アウトドアツアーズ
共催  NPO法人 広域防災水難救助捜索支援機構(JpSART)
後援  芝川町役場・芝川町教育委員会
協賛  コロンビア・スポーツウェア・ジャパン
協力  NPO法人 富士山自然体験活動推進協議会(F-CONE)



●参加者
一般参加者29名 (うち大人24名・子供5名)
ボランティアスタッフ8名 

●使用ボート
ナチュラルアクション所有ボート5艇(INCEPT 8人乗り)

●内容
    11:30 参加者、芝川町役場駐車場に集合
          受付
          ボランティアスタッフによるスタート地点の清掃活動
    12:30 ナチュラルアクションリバーベースにて着替え
    13:00 参加者・ボランティアスタッフ、スタート地点集合
          開会式
           ナチュラルアクション代表・佐野文洋挨拶
           スケジュール・ごみ分別方法説明
           ボートの振り分け
    13:15 セーフティートーク
   

    13:45 スタート地点の清掃活動
               

    14:00 スタート地点にて「水辺の安全講習」
   

講師:JP-SART理事 佐野文洋
スタッフとしてJP-SART会員およびNATURAL ACTION所属リバーガイドが参加
(川に潜む危険個所の説明・もし水難事故に遭遇したときの対処方法
      ・レスキューロープによる救助法のデモンストレーション、浅瀬横断方法等)
   

    14:45 ボートに乗って川下り
          (ボート上で富士川の歴史・富士川に生息する動植物・富士川の地形の説明等)
      
    
    15:00 富原橋下流河原清掃活動
    
   
    15:55 逢来橋上流・下流河原、2グループに分かれ清掃活動
    16:10 ゴール → ゴミの分別
    16:40 ナチュラルアクションリバーベースにて着替え
    17:00 閉会式
           ナチュラルアクション代表 佐野文洋御礼の挨拶
           参加者・ボランティアスタッフ全員で記念撮影

          解散

 
活動報告

●清掃活動
富士川河原5箇所にて実施。参加者全員一人に付き1袋のゴミ袋と軍手を持参した。
可燃物・不燃物・カン・ビン・ペットボトルに分別し、合計で約720リットル(45リットルゴミ袋×16袋)を収拾。芝川町役場のゴミ置き場に保管してもらった。

●水辺の安全講習
芝川町役場下河原にて実施。対象は一般参加者29名全員。ボランティアスタッフは7名(ナチュラルアクション所属リバーガイド5名を含む)で全員がJpSARTの会員。講習内容は、川の危険個所や構造の説明・PFD(ライフジャケット)の重要性・水難遭遇したときの対処方法や優先順位・レスキューロープによる救助方法のデモンストレーション、浅瀬の横断方法等。所要時間は約40分。


●全体
当日は絶好のラフティング日和で、気温が高く、水に浸かっていて気持ちよかった。ボート上では各ガイドが富士川の歴史・動植物・構造の説明をし、参加者も普段身近にある富士川の知らない部分を知ることが出来たのではないか。同時にラフティング・清掃活動を共におこなったことにより、同じボートのメンバーとのふれあいができ親交を深めることが出来た。また安全講習においては、夏休みに入り川などで遊ぶ子供達が増加する時期なので良いタイミングだった。少しでも川に於ける知識を持っていれば、川の水難事故は減少するであろう。そういった意味で今回の講習は役に立てたのではないだろうか。
今年で当イベントも3回目となったが、残念だったのは、毎年変わらぬゴミの多さである。そのほとんどが河原で遊ぶ人や釣り人によるゴミである。我々も川で遊ばせてもらっている人間の一人だが、川は常にきれいに保ちたいと強く感じた。それが人間と自然の良い調和ということに繋がるのではないか。
参加者の方も皆さん熱心に活動してくれて、全行程終了後もとても満足してくれたようだった。安全面には細心の注意をはらったが、おかげで一人も怪我なく終了した。


最後にご協力いただいたボランティアスタッフの皆様、ご後援いただいた芝川町役場・芝川町教育委員会の皆様、また協賛いただきましたコロンビア・スポーツウェア・ジャパン、そして何と言っても参加者の皆様、誠にありがとうございました。


 

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