JpSARTへの加入希望者へ宛てたメールへの返信ですが、合わせて、広域防災水難救助捜索支援機構 理事 佐野文洋がJpSART−MLに投稿した2003年度・通常総会、及び第2回オープンセミナーの参加報告をしたメールの全文引用です。


 
 ●×▲  殿


返事が遅れて済みません、実際に春になり、活動が開始されてから改めて返事をしようと思っていたら、こんな時期になってしまいました。
そして自分自身、実は今週末の土曜日に○○○を控え、心身共に忙しい毎日を送っていたので、正直JpSARTまで手が回らなかったというのも事実です。

さて、我々は●×▲さんの熱い思いを大切にしたいと思っていますし、もし許されるので有れば、我々と一緒に活動していただければ本当に仲間が増えて嬉しい限りです。
ただ現状、私自身が動ける状況にないので、出来ればJpSART富士川分駐所に直接連絡を取っていただき、まずは川へ遊びに来てもらいながらJpSARTの活動を理解してもらいたいと考えています。

特に今年度より会員制度が大きく変わり、年会費を払う必要のない会員資格制度が制定されました。
ボランティアとして活動してもらっていながら会費まで払ってと、今までは新たに加入していただく会員の方に少なくない負担をしていただいていたのですが、今後は金銭的な負担のない会員資格も有ります。是非ここらへんの詳しい話しも聞いていただきたいと考えていますので、まずは富士川分駐所・所長の佐野文洋までご連絡いただけると幸いです。
TEL 0544−65−1123

今後の活動予定ですが、5月3日の9:00amから、JpSARTの入会説明会を富士川分駐所で行う予定です。と、同時にメンバーの再編をし、午後からワークショップ(トレーニング)をしようと思っています。

また、先日JpSARTの全国総会が開催されたのですが、その時の思いを当分駐所の佐野文洋がメーリングリストで寄せてくれました。今現在JpSARTがどんな活動をしているのか?そして会のトップはどのような活動方針でいるのかを少しでも理解していただけるものと思い、全文引用させてもらいました。



以下、広域防災水難救助捜索支援機構 理事 佐野文洋がJpSART−MLに投稿したメールの全文引用です。


こんにちは、富士川の佐野文洋です。先日の総会、セミナーに参加しました。企画してくださった方、講師を務めていただいた馬場さん有難うございました。

セミナーでは、ニュースでしか知らなかったあの大洪水を、現場の目線で各国の対応、地域コミュニティーの動き、諸外国から自発的に集まってきたボランティアの統制など、多くの事を紹介して頂き非常に勉強になりました。そして最後にわが国においてはどうだろうか?といった時に見えてくる今後の課題、そこで我々JpSARTとして何が出来、何が足りないか?など、多数駆けつけて下さった国交省の方々、つまり行政側と、我々との有意義なディスカッションが出来、まさに『行政と市民の連携研究会』に相応しい内容だったように思います。
今後、いつ起こるかわからない災害にそなえ、継続してこのような勉強会を開催し、少しづつでもJpSARTが自分達のミッションに近づければと思います。

それからメンバーの皆さんに二つ提案があります。

・例えば洪水が起こった時、活動支援の申し入れがあったとします。当然、自分は出動するかしないか?という判断をまず下さなくてはいけません。もしかしたら自分が当事者になる可能性もなくはありません。そんな時まず、第一に優先しなければいけないのは当然セルフRQになってくるかと思いますが、はたしてそんな時家族を残してどれくらいの人が出動出来るのか?という事を、僕はずっと疑問に思っていました。そこで、昨年末から僕は家族の災害危機管理という事をとても重要に考えるようになりました。「そんな事当然だよ」と、思い実践されている方は良いのですが、皆さんにも日頃からそのあたりのプレプラニングをしておく事をお勧めします。

・もう一点、最近、理事長、副理事長が長年地道に広報活動してきたことが、広く理解され、JpSARTの当初の目的を果たすという意味においても現実味を帯びてきています。しかし反面、先日の総会出席者数を見ても実際の活動は停滞しているように思います。つまり、広く理解され頼りにされたとしても果たして期待にこたえられるだけの実態はあるのか?というところが非常に疑問です。そこで、トップにいる理事長、副理事長がそこらじゅうで大風呂敷を広げてもその後ろ盾となるバックボーンを僕達でガッチリと確固たるものにしていきましょう!という提案です。だだ、全国で一斉にというのは大変だと思いますので、各支部ごとにワークショップやチーム編成、または地元行政や他団体との連携を少しづつでも進めて行ったらどうだろうと思います。
実際、仙台では近いうちに意識の高い熱いリバーピープルが集まり、JpSARTの支部が立ち上がりそうです。メンバーを見る限り非常に良いチームが出来るように思います。長瀞、富士川でもこれから定期的にワークショップを展開していきます。 

とはいっても、あくまでJpSARTの活動は本業あってのボランティアワークです。当然忙しくて出られないこともあると思いますし、プライベートで忙しければそちらを優先させる。という事もあって当然だと思います。誰もがいつも同じ熱い思いで行動するという事は例え仕事であっても簡単なことではありません。当然少し疲れて息切れすることもあるでしょう。そんな時、「まだまだ元気だよ!」という人が疲れた人の背中をポンと押してあげましょう!もともと皆同じ思いを持つ仲間です。きっと足並みを揃えて前に進めるはずです。
僕が、大事だと思うのは、今現在モチベーションを高く持っているメンバーだと思います。
その人達が行動し、皆の肩をたたくことでもう一度以前の活気を取り戻しましょう!

池いっぱいに広がるハスの花(僕達の目指すJpSARTの姿)、一年前はその池にたったいちりんのハスがあるだけでした。ハスの花はひとつが二つにしか増えていけませんので、3か月経っても半年経ってもまだまだ池に少しある程度です。それがある日気づくと池いっぱいに広がっていました。聞けばその前日は池半分しかなかったそうです。その前の日には4分の1だったそうです。地道な活動を継続していくことによって、いつか、あまり遠くない将来、急激な右肩上がりでJpSARTがミッションを果たし、公益的な活動が出来る強固なチームになっていくのではないかと想像しています。

みなさん春です!! 川に行きましょう!! 練習しましょう!! そしていっぱい語り合いましょう!!
思い出しましょう!! あの時志木に集まった時の自分の熱い思いを!!

Remember 志木!!

引用ここまで。


平成15年 4月21日
 




 

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