たぶんどこの分駐所でも更新手続きを各分駐所が担当する事によって色々な問題も起こってきている事と想像しますが、富士川分駐所でも同じ様な問題が起こりつつあります。
それはJpSART会員の加入、更新、退会は、あくまで個人の意志であるので、それを取りまとめる事務局が、ボランティアであるはずなのに何故か更新手続きを進めるために、会員に”お願い”しなければ、手続きが進まないジレンマに陥る事です(笑)。
そんな事情やら他にも色々あるのですが、今回更新手続きが遅れている事もあって下記のような文書を、富士川分駐所に所属するJpSART会員全員に配りました。
もちろん賛否両論有るかと思いますが、参考になる部分は参考にしてもらって、ご意見が有れば忌憚のない意見をお願いします。 |
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JpSART 2002年度会員資格更新のお知らせ
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●×▲ 殿
早速ですが、まずJpSART会員資格更新の手続きが遅くなってしまって申し訳有りませんでした。
今年はシーズンイン時に私がバイク事故を起こしてしまい、川に出る回数がめっきり減ってしまって、皆さんとのコミュニケーションを取れなかったり、JpSART会員が全員集まる機会も少なかった事から遅れてしまったのも事実ですが、このままでは組織の維持が出来なくなる恐れがあり、このような書面での案内となってしまいましたが、ご理解の程よろしくお願いします。
さて、広域防災水難救助捜索支援機構、通称JpSARTも設立から3年目を迎え、活動自体も全国的な動きを見せています。
●本 部 ・東京都新宿区 ●基幹支部 ・関東広域基幹支部(東京都・新宿区) ・中部広域基幹支部(岐阜県・岐阜市) ●地方支部 ・静岡支部(静岡県・芝川町) ●各地区分駐所(設置準備中も含む) ・北海道(空知川、尻別川) ・山形県(最上川) ・群馬県(利根川) ・埼玉県(荒川) ・静岡県(富士川) ・長野県(犀川) ・岐阜県(長良川) ・奈良県(木津川) ・滋賀県(瀬田川) ・京都府(保津川) ・徳島県(吉野川)
・熊本県(球磨川、川辺川)
今年度は富士川広域分駐所が静岡支部を併設する事になり、100名を越す会員は全国各地の河川で、地域の特色に合わせた活動を展開しています。
もともと富士川で水難救助のボランティアチームを作るきっかけとなったのは、ご存じの方も多いかと思いますが、1998年9月5日に発生した男子高校生の水難死亡事故です。
コマーシャルラフティングを始めたばかりの我々が、事故当時たまたま富士川にいて、バイスタンダーとして行方不明者の捜索支援活動を行った時に感じた行政側とのギャップや、せっかく水難救助に特化した特殊なレスキュー技術、そして急流域の川の中へ直接アクセス出来る手段を持ち合わせている我々を”便利に使って欲しい”という思いで富士宮市の消防などへ働きかけたりしたのですが、結局行政と民間という壁を越えるには至りませんでした。
そんな時にやはり我々と同じように悲惨な事故現場に立ち会う事で、何とか自分たちが持っている特殊な技能を地域に活かせないかと努力してきた人々が、全国から集まる事によって、個人の力では越えられない壁を、組織力を持って水難救助に特化したNPO法人を設立する事によって達成しようと設立されたのが「広域水難救助捜索支援機構」JpSART(ジャパン・サーチ・アンド・レスキュー・チーム)なのです。
特に我々のようなラフティングガイドは、シーズン中は毎日のように富士川を下っており、他の誰よりも、刻一刻と変わる川のコンディションや地形を熟知しており、この知識と技術を何かに役立てたいと思っている有志の諸君は、是非今年度も会員資格更新の手続きをお願いします。
参考までに現在の会費の使途の大部分は自分たちを、そして組織を守るための保険に使われています。レスキュー技術の向上や維持のために行われる訓練にも講師料として補助されていますし、バイスタンダーとして良かれと思って行動した事で、例えばそれが元で何らかの被害を第三者に与えてしまった場合など、個人では解決できないことを、NPO団体という組織力を持って解決する事によって、個人を守ろうという事にも使われています。
最後にJpSARTは個人の思いが集結する事によって成り立っている団体です。活動方針が自分の考えに合わなかったり、経済的理由で会費が払えなかったり、その他個人の思いは人それぞれであるのも事実です。
JpSARTへの加入、そして退会は個人の自由意志ですので、会員資格の更新を希望する者のみ、更新申込書を事務局で受取り、必要事項を記入の上、会費を添えてナチュラルアクション事務局へ提出してください。
更新手続きの期限は8月19日までとします。
それまでに申し出の無かった者については、事務手続きの停滞を招きますので退会扱いとさせていただきます。
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平成14年 8月 1日 |
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広域防災水難救助捜索支援機構 理事 ○○祐一 |
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