2002年6月16日 富士川で水難事故発生

 
JpSART富士川分駐所より4名出動
 
 
 

●事故現場
    静岡県富士宮市沼久保
    富士川の逢来橋上流200m クラス1以下のチャラ瀬(流速:秒速1.4m(時速5キロ程度))
    瀬の中は水深50p程度だが、下流に行くにしたがって深くなり、最深部は3m程度と思われる
    瀬の直後に左岸側の岩壁にぶつかり、弱いエディーフェンスが出来ている

●発見場所
    事故現場より50m程下流で、左岸側より3m程の地点
    水深約5m(水流なしの瀞場)

●発生時刻
    午後2時頃

●水   位
    クラッシャー下流の水位計で5.3m(ほぼ最低水位)

(情報不足のため一部想像です)
高校生数人(10人程度)で富士川へ水遊びをしに来ていたらしく、浅い瀬の中で遊んでいる時に誤って流され、直後に沈んでしまった模様。
ナチュラルアクションの午後のツアー時に、ゴールポイントへ車両の回送に向かった佐野文洋が、消防が集結して来たところに出くわし、その場で情報収集を行って、JpSART富士川分駐所員に緊急召集をかけた。






出動隊員

佐野文洋(JpSART理事)
○○祐一(JpSART理事)
佐野信弥(JpSART正会員)
吉岡甲介(JpSART特別会員)


●13:45前後 ナチュラルアクションの午後のツアー時に、ゴールポイントへ車両の回送に向かった佐野文洋が、消防が集結して来たところに出くわし、その場で情報収集を行って、JpSART富士川分駐所員に緊急召集をかけた。
●13:51 ○○祐一の携帯電話に緊急召集入電。同時刻に別行動だった、○○祐一、佐野信弥、吉岡甲介は急遽ナチュラルアクション・リバーベースへ機材を取りに向かう。
●14:15 ベースで佐野文洋と合流、ラフトボート(インセプト3スォート)1艇と、必要機材を持って事故現場に急行。
車内で芝川消防署へ電話して情報収集するとともに、捜索支援の申し出。
ちょうど前日に芝川消防署より講師を派遣してもらっての普通救命講習を開いたばかりであったので、コミュニケーションもスムーズに行った。
●14:30 現場着、逢来橋下流左岸側よりボートを川へ降ろし、上流200m程の現場まで漕ぎあがる。
●14:40 すでに現場で捜索活動に当たっていた庵原郡消防のダイバーがビクテムを発見、富士宮消防のアキレスのラフトボートに収容、右岸側の砂浜に運び、そのまま救急車で富士宮市内の病院に搬送された模様。

その後、救助活動を行った庵原郡消防のダイバーに話を聞いたところ、水深5m程で水流のない砂の川底に、上流に足を向け、うつぶせに沈んでいるところを発見したようだ。
なお、当日の川は茶色く濁っていたわけではないが、透明度は低く、ダイバーがいなければビクテムの発見は出来なかったと思われる。

●15:00 現場撤収


6月16日 午後5時 報告書作成:JpSART理事 富士川広域分駐所所属 ウィリー祐一
 
 
 
事故現場  消防のボートでビクテムを右岸側へ収容









2002年6月17日 静岡新聞 朝刊




 

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