HONDA 2000' XR650R

を飼う!?Part6

今度はアンダーガードにクラック発生

2001年7月10日現在で走行距離が9,018km

フロントタイヤ交換に伴い、若干手を加えました。
 


2001年 6〜7月

 
     
 

フロントを新品に交換

 

フォークガードを延長

     
2001年7月10日・オドメーター 9,018kmでフロントを3本目に交換。
フォークガードとディスクガードに挟まれた部分が、一部アルミ地のままだったので、カーボン柄のプリントでフォークガードを延長してあります。

 
 
 
 

これも以前から問題になっていた、ウィリーするとキャブがオーバーフローし、ドレンパイプから吹き出したガソリンがスイングアームにかかり、表面に保護のために貼ってある、カッティングシートの糊を変質させて茶色くなっている件だが、ブリザーパイプの延長で問題が解決したので、スイングアームの保護用に貼ってあるクリアのカッティングシートを貼り替えました。
 
ここだけ新品パーツみたい!(笑)

カッティングシートを貼るメリットはここら辺にあるのだ!!

 
 

これはついでで付けたのですが、ブレーキレバーに木の枝などが引っかかったり、転倒などで路面に引っかかって広がってしまう事を防ぐ為に付けた、ワイヤーロックです。
 
 
タイトルにある、アンダーガードに入ったクラックは、ガードフロント部の立体になった部分と、クランクケースアンダーを保護するためのフラットな部分との境、ちょうど折り目になっているところにヘアクラックが発生しています。
(真下から撮影)
これもひとえに振動の多さからですが、完全に割れちゃう前に対策が必要です。
またアルゴン溶接が出来るところに持ち込んで、補強してもらわなければ......
   
   
掲示板でも報告した跳ね石による凹みです。
これだけ厚みのあるガードの、しかもフレームすぐ脇にある場所が、これだけへこむには、相当に力がかからないと無理ですね。
ハイスピードでオフをぶっ飛んでると、こうなります(笑)。やっぱり頑丈なガードは必要です。
 
 

以前から気が付いていた、振動が一番強まる、言い方を変えれば後付けのアルミパーツの共振が一番強まる時速110キロ近辺で、アンダーガードの共振が気になるようになってきました。
アンダーガード単一パーツとしての共振は、ウレタンマットを挟み込んだりテープを貼ることで改善していたので、たぶんクラックが原因で再発したのでは......と想像しながらバラしてみると......案の定クラックだらけ!!(笑)
上の写真の赤円内・マジックで囲んである部分に振動から来るクラックが発生していました。
  
  
@

ここは完全に割れています。
跳ね石が当たってへこんだ部分は当て木をしてプラハンで叩いて修正してあります。
   
   
A

フロント部とサイド部、そしてアンダー部が交わる部分。
ま、一番クラックが発生しやすい部分とも言え、場所的にも直すことは出来ても、ちゃんとした対策を施さなければ、間違いなく再発するでしょう。
 
 
B

アンダーガードをフレームに取り付けるためのステーも、点付け2カ所じゃ、剥がれますよね!
剥がれたステー穴を中心にクラックが発生しています。
 
修理という意味では、割れたところを溶接すれば直りますが、この様子だとちゃんとした補強だとか、共振防止策を施さないと、確実に再発するでしょう。
アルミ溶接時の素材特性を考えても、溶接で接合する場合、母材同士を溶かして接合させると言うより、母材に溶棒から供給された新しいアルミ材を乗せてくっつけていると言った方がよいので、こういうクラックの処理って、溶接屋泣かせなんですよね。
何にしてもまずはクラックの修理をしてから、補強策や、共振防止策を考えます。
 
 
溶接後
アルミ溶接の場合、母材の中まで接合するのは材質上難しいので、まずヘアクラックに沿ってリューターでV字形に溝を掘ってから両側から溶接しました。強度を上げるため、ビード自体も厚めに盛ってあります。
両側から溶接してやります。こちら側はビードが盛り上がっていても機能的には問題ないし、エンジンの下だから見えないからこのままにしておきます。
ただし、アンダーガードフロント部の内側は、フレームに直接、面接触させて取り付けるようになっているので、ベビーサンダーにアルミ用の砥石を付けて、面を出してやります。もちろんボルトの座金部分が当たる部分も面を出してやってから取付。
取付完了。
再発防止の対策も考えたけど、補強すれば重くなるし、両側サイドの飛び出た部分が共振するのを防ぐために、ドリリングして軽くしてやることも考えましたが、加工すれば加工したところからクラックが発生するのがアルミパーツの常なので、対処療法で行くことに......
ま、なんと言っても、今回アルゴン溶接に持ち込んだ「福田工業」という鍛冶屋の親父が、「補強?そんなめんどくさいことせずに、割れたらまた持ってくりゃいいじゃん!」の一言が効いてます!(笑)
 
 

     
     

 

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