HONDA 2000' XR650R

2000年4月5日納車決定!

写真を使ったメカニカルな説明から、性能諸元

2000'XR650R (USA)

2000'XR600R (USA)

2000年モデルでフルモデルチェンジとなったのだが、しばらくは空冷600も併売される。しかもその価格差はたったの500USドル

91年の暮れから丸8年間、600にお世話になっている俺としては2000年モデルの600も愛着があるので、650との比較の意味で載せてみた。

こうして並べてみると違いが一目瞭然!あたりまえか!!
 
 
新型XRの売りと言えば、なんと言ってもアルミフレームだろう。

競技モデルのCR等では数年前からツインスパーのアルミフレームが採用されていたわけだが、XRでも開発当初は同じレイアウトのツインスパーのタイプがテストされていたようだが、剛性面で強度が出過ぎて走安性が堅い印象になり、”FUN to RIDE”がXRスピリッツである以上、一部ダブルクレドールのセミ・バックボーンタイプのフレームに落ち着いたようだ。

写真で見るとバックボーンの部分がキャシャに見えるが、実物はメチャメチャ太くてゴツいぞ!
 

エンジン的に、もう一つの売りは、水冷になって50ccアップの650ccとなったエンジンだろう.......これで常につきまとっていた熱的問題から解放され、パワーを爆発させることが出来た。
   
 
 

 

     
XR伝統の燃焼室形状RFVCの放射バルブは採用されず、コンパクトなシリンダーヘッドとなっている。

SOHC・4バルブが出入りする燃焼室はコンパクトなペントルーフ型で、圧縮比10:1で無理なく61.2psを絞り出す
  シリンダーはNSR等と同じくニカジルコーティングが施されており、高い耐久性と放熱性をうたい文句にしているが、どうなんだろう、たしかにクリアランスは詰まって、フリクションロスが減るのは事実だが........スリーブレスとなったアルミシリンダーは軽量化にも役立っている。

 
 

 
あえてほぼ実物大で載せてみたが、ボア直径100mmという超ビックサイズのピストン。

こんなにでっかいピストンが82.6mmもストロークしながらシリンダーの中で一生懸命働いているのだ!

画面上に手持ちの定規を当てて確認してみて下さい(笑)

 
 

ちなみに、クランクシャフト及びコネクティングロッドはこんな感じで、実にシンプルな構成だ。

上に書いたとおりストロークは82.6mmとなる。

 
 

  2000' HONDA XR650R 性能諸元
   
エンジン 水冷4ストローク単気筒
バルブ型式 SOHC4バルブ
内径×行程 100×82.6mm
総排気量 649cc
圧縮比 10.0:1
最高出力 61.2ps/6,750rpm
最大トルク 6.5kg-m/5,500rpm
潤滑方式 ドライサンプ
始動方式 キックスターター
点火方式 CDI
キャブレター ケーヒンφ40mm
変速機速 リターン式5段
サスペンション 前 φ46mmテレスコピック正立(285mm)
 (ホイールトラベル) 後 スイングアーム(308mm)
フレーム シングルバックボーン・アルミ
シート高 935mm
乾燥重量 122kg(US) 137kg(DK)
燃料タンク容量 10リットル
   

     
     

 

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見る価値は必ずある!