2002/ 6/ 2 ビーチブレイクR2 in ビーチサイドグランプリ
 
 
実は今年の3月頃、月刊クラブマン編集長の後藤さんから、ひょんな事でメールをもらい、そのメールで「4/14日、湯河原のカートコースでスーパーモタードのレースがあります。よかったら出てみませんか?基本的には初心者が多いのですが、エキスパートクラスはかなり面白い人達がきます。見物だけでも面白いと思います」とお誘いを受けていたのですが、この日の前日にBUGAでライブがあり、夜中までしこたま飲んだので挫折したのでした。
で、第2戦が6/2に有るというので、事故の怪我もほぼ癒えた事だし、ツーリングがてらXR650Rで遊びに行ってきました!

詳しくは下記ページにも載っています

ビーチサイドグランプリ(湯河原サーキット)
http://www.garage-chabatake.com/beach/





まずは、主な参戦マシンの紹介!

月刊クラブマン編集長の後藤さんのマシン。

ハスクバーナ TE610

不勉強な俺でも、TEはエンデューロマシンだというのは解りますので、フロントエンドとリアホイル周りは17インチ化してスーパーモタード用に換装してあるのが想像出来ます。
そして、エキゾースト周りが見るからにエグイですね。
 
この人が月刊クラブマン編集長の後藤さん。
想像していたよりまじで若くてかっこ良いっす!(笑)
ごつい体に、細い膝下が印象的でした。

下の写真はレース前のエア圧調整中です。
ライダーの目線での映像撮影用に、リアフェンダー上にはビデオ機材、ハンドル上にビデオカメラを車載しています。
 
ハスクバーナ TE570

ライダーは高山さん。
このTEもスーパーモタード用にホイルを17インチ化しているが、ブレーキ関係はノーマルをそのまま流用している。

ハスクバーナでスーパーモタードと言えば、SM570R!メーカー製スーパーモタードマシンと言え、本場ヨーロッパのSMワークスレプリカとも言える。
エントリーリストで調べると、SM570Rも2台エントリーしていますが、写真を撮り忘れました。
 
ヤマハ YZ426F

こいつを操るのは、なんと"JAWS"こと増田智義選手。国際A級MXライダーで、YZ-Fの開発ライダーとしても有名ですよね。
実際の走りはアグレッシブの一言で、まさにワイドオープン!!でも、スーパーモタードの真骨頂とも言えるブレーキングドリフトは、このマシンではまだ完全にマスターしていないようでした。
セッティングの問題も有るのでしょうが、ブレーキングドリフトをしようとすると、リアホイルがホッピングしてしまい、リアに誘発されてフロント廻りまでジャダーを起こして、暴れまくり!でも、その暴れるマシンを自分の股の下で遊ばせながらバンキングしてコーナーに突っ込んでくる様は圧巻でした!
 
ホンダ XR650R

会場で最初に「ウィリー祐一さんですか?」(笑)と声を掛けてくれたmitsumaさんのマシン!
誰か声を掛けてくれないかな?っと、ウィリー祐一ヘルメットを持ち歩いて会場内をうろついていたというものの(笑)、やはり実際に声を掛けてもらえると、メチャ嬉しいっす!
他にも、mitsumaさんの友人で、もう1台XR650Rがエントリーしていましたが、やっぱ、XR仲間は良いですね!

マシン的には17インチホイルのポン付けで、セッティングもファイナル変更のみだそうです。


参戦マシンは、普段街乗りに使っているトレールモデルをそのまま持ち込む者、タイヤだけオンよりの物に交換してある車両、そしてトレールモデルのホイルを前後17インチ化した車両や、上記マシンのように”本気”度が高いマシンまで、多種多様。
特にエキスパートクラスはやっぱり”本気度”が高い。
 
 


午前の練習走行の模様。

上のマシン紹介で登場した、ハスクバーナTE570の高山さんの練習走行風景です。

後からも登場しますが、後の方に写っているのは、DR-Z400Sを駆るshinyo殿。
 
低速コーナーとはいえ、マシンはべたべたに寝ています。
ま、ボリスシャンボンなんかは、内側のステップが路面と干渉して、90度に跳ね上がる程寝かしていますが..........(笑)


高山さんのブレーキングドリフト・ビデオ
クイックタイムムービー 1,262kb
 
 
湯河原サーキット(ビーチサイドグランプリ)のピット全景。ピットと言うより、ただの駐車場なんですが、約40台のエントリーでほぼ満杯です。
西隣は大型ショッピングセンター、北側は国道135号、南側は海、東側は海水浴場で、夏場はビキニのねーちゃんがうろうろするなか、皮ツナギを着たイカツイにぃ〜ちゃんが、汗をダラダラ流しながらコースを走り回っているという、かなり特殊なサーキットです(笑)
 
 


午後はクラス別に分かれてレース?です。

レースと言っても、エントラントの自己申告制で、ビギナー、ミドル、エキスパートの3クラスに分かれ、ワンヒート5周のレースを、各クラス毎に時間内に何度も繰り返し行うという変則的なレースです。
ま、レースと言うよりは”レース形式の走行会”と言ったほうが良いかも知れませんが、まだまだ底辺が確立されていないスーパーモタードというカテゴリーなので、最適なイベント開催方法だと思いました。この方式ならビギナーからエキスパートまで、その人が持っているモチベーションなりに参加でき、俺なんかのXR650Rをそのまま持ち込んでも、楽しめそうなイベントです。
午後一番で行われたのは、ロードレース(5周)です。
約1時間の間にビギナー2クラス、ミドルが2クラス、エキスパート1クラス、合計5レースを繰り返します。
湯河原サーキットのフルコースを使っての形式ですが、エキスパートともなると、短い直線でも相当なスピードが出ていると思われました。

写真はエキスパートクラスのスタートシーン。
 
1コーナーのクリップの取り合い。
うまい人はここの突っ込みで短いブレーキングドリフトを使いこなし、鋭角的に曲がっていきます。
 
 
勝負所の........というより、観客の立場で言って見所の2コーナー180度鋭角ターン。
エキスパートクラス上位は、ブレーキングドリフトを使いこなし、リアを意識的にドリフトさせてブレーキングと向き変えを同時に行い、コンパクトに回っていきます。
この写真でトップはカジバジャパンからエントリーのハスクバーナSM570Rを駆る伊藤さんで、続いて2番手はYZ-Fの使い手、増田さん。毎周見応えのある突っ込みを披露してくれます。
 
 
伊藤さんは浅いドリフトアングルでリアを滑らし、滑らす事によって減速し、綺麗にクリッピングポイントにラインを乗せていく様は圧巻。
 
続いて月刊クラブマン編集長の後藤さんの突っ込み。
「バイクにビデオ機材を載せているので........(笑)」と、レ−ス前に言い訳(笑)を言ってましたが、キッチリと上位の後に付け、車載ビデオ撮影をこなしているのはさすがとしか言いようがありません!(笑)
 
中には意識的にここまで流してくるライダーもいましたが、減速しすぎてうまくクリップのラインに乗せられないようです。
というより、間違いなくドリフトの練習でわざと流しているんだと思いますが。

やはり、何でもそうですが練習が、そして数多くの経験が全てですね。
 
 


ロードレースの後はパフォーマンスレースです!

続く1時間はパフォーマンスレース。
コースを少しショートコースにして、ピットロードから等間隔にスタートし、6周の演技走行。コース上では各ライダー、ドリフトしまくり!


で、ショートコースにして空いた海側の直線部分ではエクストリームライディングのパフォーマンス部門です!!
もちろん俺と言えば、こっちの方でウィリーしまくって遊んでました!(笑)
写真は東京は世田谷区でバイクショップを開いているshinyo君。
彼とはここで友達になったのだが、彼が得意なのはエクストリームだけではなくて、オンは748Rでのイベントレースや地方選手権、DR-Z400Sでターミネーターズやスーパーモタード、エクストリームバイク(Rikky's Extreme bikes club)、そしてもちろんオフもバリバリに遊んでいるという、マジでオンオフ両刀使いの彼です。

静止画像では解らないですが、彼の得意技の「ストッピー180」
まじで綺麗に決まってましたよ!
 
シート上でのワンフットウィリー。

彼に聞いたら、まず最初に覚えたウィリーが、シート上に立ったウィリーってんだから、恐れ入りました!!

ただし、彼いわく「リアブレーキが踏めないんですよねぇ〜........」

だって!リアブレーキが踏めないのに、ここまでウィリーで演技が出来るって、すごくない?(笑)
ま、アクセルコントロールが絶妙にうまいとも言えるけど、2サイクルでのウィリーや、竿立ちウィリーにはリアブレーキコントロールは欠かせません!是非覚えましょう!(笑)
 
”180”が失敗して”90”になったところ。
扁平率の低いラジアルタイヤをモタード用に2キロ程度の空気圧では、着地の荷重でぺっちゃんこ!リムの為にもエクストリームライディングをする時は少し高めの方が良さそうですね。俺も参考にします(笑)

ちなみに、コース上ではパフォーマンスライディングが続いていますが、この時間帯はshinyo君達とウィリーしまくって遊んでいたので、そっちの写真を撮り忘れました!(笑)
 
 


いよいよ最終レース! スーパーモタードらしく、コース内にダートセクションが!

最終レースは”ロード&ダートレース”と銘打って、コース内のエスケープゾーンの草むらにダートコースを設けて、気分は、まさにスーパーモタード!!

さてさて、エキスパートクラスのスタートです!
 
モタード用のロードタイヤで、”草”は、ハッキリ言って滑ります!!(笑)
shinyo君がこの後どうなったかは、黙っておきましょう............(笑)
 
滑るタイヤをものともせず、果敢に攻めていきます。
特にこの写真のオフからオンへの切り替えポイントで、大ドリフトしているマシンが多く見られ、中にはハイサイドで吹っ飛ぶ例も..............
 
 


16:00でイベント終了! 閉会式です

閉会式で挨拶するのはガレージ茶畑の藤井さん。
ビーチサイドグランプリの支配人でもある。
草レースとは言え、しっかりとした運営の中に、アットホームな雰囲気が混在し、非常に好印象なイベントでした!

ビーチサイドグランプリ(湯河原サーキット)
http://www.garage-chabatake.com/beach/
 
参加者を望む。

ちなみに本日の損害は、鎖骨1本と、ねんざ1名です...............(笑)

骨折された方、早く怪我を治してくださいね!そしてエクストリームライディング中のウィリーで転倒したXR650Rに乗られていたmitsumaさんの友達の方!体の方は大丈夫ですか?XR仲間として心配でーす。
いやまじ、つい最近事故って足の骨を折った俺としては、他人の気がしません!(笑)
 
最後に月刊クラブマン編集長の後藤さん。
後に写り込んでいるアサヒのノボリと言い、額に光る汗と言い、浅黒く日焼けしてニヒルな顔が、まじで生ビールを呑みたくさせます!(爆)

ちなみに「レース後は釣りだ!」と言ってましたが、釣果はどうでした?ってな話はさておき、まじでお誘いありがとうございました!<(_ _)> まじで1日楽しめました!

ちなみに月刊クラブマンですが、今年の3月号から定期購読してますんで!(笑)
 




おまけ



雑誌と言えば、俺が現在定期購読しているのは、

ライダースクラブ(約20年)
ライディングスポーツ(約18年)
バイカーズステーション(創刊号より)
クラブマン(2002年3月号より)
ガルル(10年程買って、間をおいて最近また)
バックオフ(約3年)
4×4マガジン(約15年)
ビーパル(アウトドアが廃刊になった去年から)
カヌーライフ(約5年)

そして他にも数多くの雑誌を定期購読しては、やめてきたし、中には残念ながら廃刊になってしまった雑誌も数多い。特にグラプリイラストレイテッドは廃刊になって残念だし、あと、オフロードバムなんかも.......


と、実に多岐に渡るのだが、ここ数年「なんかつまらない」と思いつつ、惰性で買っていた雑誌が有るのだが、クラブマンを読むようになって、そしてバイカーズステーションを改めて読んで気が付いた。
そしてライダースクラブを定期購読のリストから外した。

俺がバイク雑誌を読み始めた頃、難解な専門用語とレーシングテクニックが列記されていた、ライダースクラブは読み応えがあり、なんとか自分も体で理解したいという思いで読んでいた記憶がある。何でもそうなのかもしれないが、やはり「一芸に秀でた者が書く文章」というものには説得力があり、そしてもともとマイナーなバイクの世界で、なおかつ、ものすごく突っ込んだ内容の記事が自分の知らない知識や、世界を見せてくれ、それが読者に雑誌を読ませる原動力なんだと思う。
それが創刊からずっと編集長だったネモケンが第一線を退き、ライダースクラブの編集内容から記事の内容までが変わってしまい、なんか「広く浅く」みたいな雑誌になってしまったのが、俺的に魅力を失った一因だと思う。例えて言えば雑誌の編集長の個性が無くなったとも言える。
たしかにライテクに関しては相変わらず、のめり込んだ記事内容なのだが(笑)、これとて、使い古しのマンネリ化した、そして素人でも理解出来るような記事内容となっているので面白くない。

たしかに、バイク雑誌を読み始めた頃に比べれば、自分が持っている知識やテクニックが上がり、情報誌的な”広く浅く”の雑誌では満足出来なくなっているというのもあるとは思うが、もともと趣味の世界の事なので、バイク雑誌のリーダー的存在だったライダースクラブが、なんか面白くなくなって残念でならない。


対して、バイカーズステーションは、編集長の個性が思いっきり出ているというか、先にも述べたマイナーな世界だからこそ、とことん突っ込んだ内容展開で、「こんな記事、バイクを趣味としている者の中でも、読んで面白いのはごく一部だろうな?」と言うような、特集が多いのが、実は俺のお気に入りな点だ。
たしか創刊号を手にしてぱらぱらと立ち読みした瞬間に、俺の定期購読リストに入った事を覚えている。途中、表紙のデザインがアメリカンナイズされたり(笑)、エディターズボイスで政治批判を展開しだした時は、どうなっちゃうんだとも考えたが(笑)、創刊号から一貫して、チューニングやメンテナンスに関してなどの”マイナーとことん路線”は相変わらずで、今でも1冊読み切るのに掛かる時間は、バイカーズステーションが一番長い。(笑) つまり、つまらない記事が少ないので、端から端まで全部読むから。


で、今年になって後藤さんからメールをもらって、初めてクラブマンを手にしたのですが(ご、ごめんなさい(笑)でも、厳密に言うと、別冊で編集された”エクストリームバイク”は、発売時にすぐに買ったので、クラブマンの存在は知っていました(笑))、手にとって読んでいくと、先に述べた”編集長の個性”が思いっきり出たバイク雑誌ですね!
たしかに今、俺がスーパーモタードに興味があるからではないんですが、いわゆる”マイナーとことん路線”(笑)が端端に見て取れ、特に事故で亡くなられたアスファルトダンサーの池田さんの半生をクローズアップした特集記事は、他のバイク雑誌では絶対出来ない切り口の記事で、3回も読み返してしまいました。
たしかにBBS上での事なのですが、今年の3月にアスファルトダンサーのtacさんとは知り合いになっていたので、別冊:エクストリームバイクの記事の内容と合わせ、この記事に不思議な親近感を覚えたのも事実ですが、マイナーな一人のライダーに、ここまで迫った記事展開は、クラブマンの.............というより編集長の個性なんでしょう。

ま、もともと”濃い連中”を読者に雑誌を作っている編集者は、ここらへんのポリシーというか記事内容の傾向作りが大変なんでしょうが(笑)、是非今後ともバイク雑誌界の皆さんには、面白いバイク誌を、頑張って作ってもらいたいものです。

っていうか、もともと”濃い”人が作った雑誌は、そっち方面の”濃い”読者が読めば面白いんですが..............(爆)