KAWASAKI 1200STX-R

2003年9月8日

96年にSAE DOO XPを買って以来7年目、一昨年ぐらいまでは性能的にも特に不満は感じていなかったのですが、昨年からジェットスキーにも4スト化の流れが押し寄せ、残る2ストもダイレクトインジェクションなどの技術革新により環境性能を重視する傾向が強まると共に、排気量・馬力競争が一層激化したので、そろそろ買い換え時かな?と考えていたんです。
ちなみに私もついに今年の春に結婚したわけだが(笑)、今現在所有している2人乗りランナバウトタイプのXPでは、機敏な運動性能を重視した設計なので、ファミリーユースにも向かないし(笑)と言ったわけで、安定性のある3人乗りタイプを実は物色中だったのだ!

そのような中、時代に逆行するかのようにKAWASAKIから2サイクル1200cc・3気筒で3キャブ、パワーは145馬力で、全開で走ると1時間で55リットルの燃料を使い切るという、恐ろしいマシンが発売されました。
来年以降もこのゲテモノマシンが継続販売されるという保証は無いので、旧世紀の遺物という意味でも(笑)、買っておかなければ!というわけで、おもわず買ってしまいました!
まずは見てやって下さい。
詳しい性能諸元値はこちら

上記ページを見れば解るとおり、まんまレーシングマシンなのだが、基本性能は安定性のある3人乗りと言うことで、充分ファミリーユースにも使えるぞっと!(笑)



ちなみのちなみに、最後の最後までどちらにしようか迷っていたマシンは下記

SEA DOO GTX 4-TEC LIMITED SUPERCHARGED
http://www.bombardier-jp.com/2003seadoo/products/4_tec_ltd.html

4ストローク スーパーチャージャー付 SOHC12バルブ 4サイクル3気筒で185馬力ってのは魅力なんですが、燃料満タンの装備重量が450kgってのはジェットスキーとしては重すぎですよね!(笑)



新艇導入となれば進水式をしなきゃってわけで、ホームゲレンデの本栖湖に降ろす前にシャンパンで乾杯です。
 
無事故、ノントラブルを祈り船体にジャバジャバっと。
 
いよいよ湖面へ。
デリカでトレーラーごと浅瀬に入り、そこにトレーラーを切り離して簡易桟橋というか、発着基地に。

新艇なのでまずは慣らしから。
オーナーズマニュアルにも最初の運転時には、2サイクルオイルの分離給油にプラスして燃料タンクに50対1の混合燃料を用い、4000回転程の慣らし運転を3時間程行ってくださいと記載されていますが、俺は俺流で。(笑)

1.最初のワンタンク(55L)は50対1の混合燃料
2.最初の30分間は毎分4000回転で一定走行
3.30分から1時間は多少メリハリを付けてリミット5000回転
4.1時間から燃料使い切りまではスラロームなどメリハリを付けてリミット6000回転

5.2回目の燃料補給時は100対1の混合燃料使用
6.最初の1時間はメリハリを付けてリミット5000回転

ここまでのトータル3時間で慣らし終了とする予定です。





エンジンをかけてから1時間が過ぎ、初期慣らし終了後の4.の時点での写真です。
スラローム状に急旋回から急加速を繰り返していますが、まじで良く曲がります!
 
写真左手から奥の方向へ左旋回しているシーンですが、運動性能はクイックそのもの。
コーナリング前にアクセルを閉じ、船体前側を沈め、徐々にアクセルを開けつつハンドルを切り込んでいき、かなり早い段階からアクセル開度を高くしてやると、ポンプケースに吸い込まれる圧力で船体後部が沈み込み、水面に吸い付くようにして急角度で向きを変え、ファミリー艇にありがちなリアが外へ滑るような挙動は一切無しで、曲げれば曲げた分だけ、開ければ開けた分だけ一気に曲がるので、油断していると外側へ放り出されそうに!
 
立ち上がりっぱなアクセル全開!
えらい勢いで加速していきます。

最終的に1時間30分でメインタンク分の燃料を使い切り、リザーブタンクに切り替え、初期慣らしの最後に全開テストを敢行したところ、正確ではないですが毎分6500回転程で時速100キロに到達。
燃調が相当に濃いことを考えれば、慣らし終了後にはどれだけ出るのか!(笑)
ましてレッドゾーンの始まる8000回転まで回ってしまったら........(笑)
 
燃料も少なくなってきたので基地に帰投。
トレーラーのボートレール目掛けて微速で進みます。
 
ドック入り完了!(笑)

次回は慣らしの最終仕上げです。



     
     

 

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