ウィリー祐一の ”ガレージへようこそ!”

俺のガレージと、使っている工具類についてまとめてみました。

Q1:
<中略> そんでもって、工具を買おうと思い、近くの日曜大工店みたいなとこに行ってみたんですけれども、思ったよりも種類があるんですね・・・これには少しおどろきました。そんでまたまた質問なんですが、うちにレンチなどの類がないもんで、セットのものを買うべきか、とりあえず、プラグの状況を見てみたいので、プラグレンチとスパナもしくはめがねレンチですか?それらをそろえた方がいいのでしょうか?あと、メーカーにこだわった方がいいかなんかも教えてください。なん度も質問すいません。
   
  日曜大工店に置いてある、ボックスレンチ??ピースセット、2980円!なんてのは、絶対に買ってはいけない工具だね!たしかに一家に1セット非常用として備えて置くには利用価値があるかもしれないけど、まさに使い捨て!!何回か使っているうちにすぐになめてしまいます。

こだわらなければ国産でもリーズナブルな物も出ていますが、質実剛健を考えるなら「KTC」とか「TONE」あたりを買っておけば問題ないと考えます。

工具を買うときに考えるべき事は「この先バイクに限らず、機械いじりを”趣味”とするか?」です。一時的にチョットだけというので有れば、車載工具に毛の生えた程度ですましておくべきで、そうではなく、「長く工具とつきあいたい」というのであれば、無駄な出費を抑えるためにも自分の利用方法を考えて、まずは一流の工具で基本セットを組むべきでしょうね。その後必要に応じて一つ一つ買い足していけば、自分で納得できる工具セットが出来上がるはずです。

てなわけで、おすすめの工具とかの話は、自宅に帰ってからまた詳しくレポートしますので、楽しみにしていてください。

追記:俺も工具を集めだしたのは中学生の頃......今では俺のガレージには、自分で納得できる!?工具セットがそろっていますが、それ以外にかなり無駄に買ってしまって、ガレージの奥にしまってある工具もけっこうあるんです(笑)
   
   
さて本題の工具について.......
   
  基本工具セットってどの程度までそろえれば良いのか?よくプロショップで3段重ねの工具箱に入った10万円近くするセット等も販売していますが、整備士になるわけではないので必要な物だけあればいいわけです。
で、何が最低限必要かと言えば、いわゆるネジを回す”ドライバー”、そしてボルトナットを回すためには、”スパナ”とか、”眼鏡レンチ”、それに”ソケットレンチ”等でしょうか、あと最近のバイクによく使われている”アレンボルト”=”六角穴付ボルト”を回すための”六角レンチ”も欲しいかな。てなわけで、基本セットとしてはこの程度の種類で、必要な本数をそろえましょう。以下オススメのメーカーなど.....輸入品と国産品と両方書いておきますね。

1.ドライバー(サイズで3種類、プラスなら1番・2番・3番)3本程度
なんと言ってもドライバーと言えば、スイスの”PB”ピービーでしょう。これ以外は思いつきません。
国産でも”Vessel”ベッセル等が良い物を作っていますが、電工用のものが多く出回っているので買うときには自動車整備用であるかを確認しましょう。値段は双方それほど変わりません。

2.コンビネーションレンチ(8・10・12・13・14・17・19mm)7本程度
スパナだとネジの頭をなめやすいし、メガネだと首振り角度の種類が多すぎて迷うし....ってわけで、最初にそろえるにはコンビネーションレンチ(片口がメガネ、もう片口が同サイズのスパナになっている)が良いでしょう。
ただ、この手の製品を製作しているメーカーは、本当に星の数ほど有るし値段もピンキリなので、オススメと言っても......
ま、有名どころでは何と言ってもアメリカの”Snap-on”スナップオンでしょう。永久保証付きで、加工精度の高さ・仕上げの良さ・値段の高さから工具の芸術品とさえ言われています。俺の工具箱にも何種類か入っています。
質実剛健で選ぶのならドイツの”Stahwille”スタビレー、日本でも手に入り安い製品です。国産品では”KTC”京都機械工具が代表選手です。仕上げの程度で値段も数種類有りますが、KTCの最高品は「nepros」ネプロスシリーズで、国内どこででも手に入るメーカーです。ちなみに私の基本セットになっているのはKTCのミラーツールシリーズです。

3.ソケットレンチ(差込角3/8インチ=9.5mmで、8・10・12・13・14・17・19mm)7個程度
これまたメーカー・種類ともに星の数ほど有りますが、最初にそろえるなら、差込角3/8インチ=9.5mmのショートタイプの12ポイントのタイプを選びましょう。上で紹介した”Snap-on”のフランクドライブが有名だが、このセットをそろえるだけで3万円以上になってしまう!てなわけで、”KTC”でも良いですし、国産の”Ko-Ken”コーケンはソケットレンチの専門メーカーで良い製品を安く手に入れることが出来ます。ちなみに俺は、KTCで差込角3/8インチのセット、
Snap-onで差込角1/4インチの2セットを持っています。

ラチェットハンドルは差込角さえ同じならどこのメーカーの製品でも使えますが、これもやはりメッキの厚い、一流品を選ぶのが一番です。でも高いんだよなぁ〜.....ですから、ハンドルもコーケンあたりの物が良いですね。

4.六角棒レンチ(1.5〜10mmまでの9本セット)
これは1本ずつそろえるのではなくて、数本が1セットになった物を買います。まずスイスの”PB”ピービーのボールポイントのタイプが最初に買う物としては最適ですが、イタリアの”Beta”ベータからも特殊な物が出ています。

5.工具箱(チェストボックスとも言う)
工具を買ったはいいけど、入れる物がないでは話にならないので、工具箱も欲しいですね。最初は一つの箱のタイプもいいですし、DIYショップで安く売っているプラスチックタイプの工具箱も良いですけど、チョット凝るなら最低3つの引き出しが付いていて、上部に天版ボックスの付いたタイプがよいでしょう。俺も最初の頃は工具が増えて入り切らなくなるたびに、買い換えていたのでかなり無駄使いをしてしまいました(笑)。今はチェストタイプの物を使っています。


はてさて、工具と言ってもただネジを回すためだけではなくて、突き詰めていくと「所有感を満たす物」まで、本当に星の数ほど有るので迷ってしまいますが、ポイントを押さえてDIYショップで買うのではなくて、工具専門のプロショップで相談しながら揃えていく方が良いかもしれませんね。

ま、しかし、学生の身分ではいきなり数万円というのは無理だよなぁ〜!!参考までに上に述べた基本セットをほぼ同じ内容で格安で売ってくれるショップがバイク雑誌に載っていますので、参考にしてみてください。
3月1日発売の「BIKERS STATION」バイカーズステーションでも、工具の特集を組んでますよ。

工具のプロショップ:ショウワ
東京都目黒区目黒本町6-9-20 03-3792-7011



最後に、「バイクの整備って言っても、初心者なんだから、入門用の安いやつでいいや!」ってのは間違いです。整備に素人で有ればあるほど、高くて加工精度の良い歴史のあるメーカーの工具を使うべきなのです。安くて加工精度の悪い工具を使えば、ネジをなめてしまう機会も増えるでしょうし、精度が悪いばかりに間違った使い方をしても、許容してしまうからです。

良い工具というのは、整備している人間の技量を補ってくれるものですよ。
   
ここが、俺のガレージです。

サイズは乗用車1台分の2.5m×5mで、今はXR650Rが嫁入前なのですこし余裕があります。
   
   
現在俺が使用しているチェストボックスとガレージラックです。

チェストボックス(工具箱)は3段引き出しタイプで、それとは別に上部分にも収納スペースが有るタイプです。

ガレージラックは俺のお手製で、キャスター付きなのでどこへでもころがしていけるのだ!
   
   
引き出しを開けるとこういう状態になります。

中身の詳細は下に書きますが、一番下の緑色のボックスは、いらなくなったプラケースに電動工具の”サンダー”と”電気ドリル”などを入れておくスペースです。

あと、ラックに巻いてある緑色のコードは、電源用の延長コードです。
   
   
一番上の収納スペースには、ハサミ、カッター、ラジペン、ニッパー、ノギス、テスター、スケール、タイラップ、ピンセット、筆記用具、絶縁テープなどが雑多に入っており、天板の裏側にはマグネットでいろいろなものが張り付けられるようにしています。
   
   
1番上の引き出しには、主にドライバー、六角レンチ(アレンキー)、リーマー、ネジロック材、ポンチ、ヤスリ各種、小物パーツなどを入れています。
   
   
2番目の引き出しには、スパナ、コンビネーションレンチ、メガネレンチ、をきれいに整頓して収納してあるのだ。

雑多に入れておくよりも、整理して入れておく方が、実際に使うときに使いやすいのです。

引き出しの下には厚み3mm程度の”ウレタンマット”を敷いてあります。
   
   
3番目(一番下)の引き出しには、大物の工具類と、各種ソケット類を収納しています。ソケットのピースは専用のレースに.......
   
   
ちなみに俺が今持っている一番高価なセットがこれです。

スナップオンの差込角1/4インチのソケットレンチで組んだセットです。ソケットが8・10・11・12・13・14・17mmの7ピース、六角ソケットが2・3・4・5mmの4ピース、1/4のラチェットハンドル、エクステンションバーロング1本と、ユニバーサルタイプのエクステンションバー1本、スピナーラチェットとスライドハンドル....

ちなみに、たったこれだけで3万円以上です(笑)
   
   
実際に整備作業をするときの脇役として、はずしたパーツを入れたり、工具を一時的に置く場所として”トレイ”が必要でしょう。

このように、ちょっと大型で、持ち運ぶためのとっての付いた物も必要ですし、一般的なステンレス製のパレットも何枚か有ります。

ちなみに、パーツ入れとしてはプラスチック製の物でも良いのですが、やはりステンレス製の物が強度から言っても、耐薬品性から考えても一番です。整備用として売られている物より、日曜雑貨店などの台所用品売場(笑)に売っている「ステンレスバット」のほうが安くて、使いやすかったりします(笑)

ちなみに、写真下に写っているのは”T型レンチ”といって、整備に慣れてくると一番重宝する工具です。

さきっちょには、ユニバーサルジョイントを介して6mmのヘキサゴンソケットが付いております。
   
   

これはアメリカ製のブルーポイントの整備ブラシなんですが、耐油・耐薬品性がバツグンに良く、油や泥がギトギトに付いた部品の汚れ落としなどに使います。

たぶん10年は持つでしょう......
   
   
小さなパーツはパーツボックスに入れて整理してあります。

各種小ネジからボルト・ナット、タッピングビスから、各種ワッシャー類......いろんな物をバラした時にとっておきます。もちろん必要な物は時々DIYショップに買いに行きます。
   
   
機械的な整備だけではなくて、車なんかをいじくっていると、電装系の道具も必要になってくるんだよね、カーオーディオとか、その他の電装部品を付けるときには、ハンダゴテも必要だし、コネクターに使われる”ギボシ”なんかを扱うにはやっぱり圧着プライヤーとかも必要。

で、結局色んな電装パーツもたまってきて、結局はこんな感じで収納棚が必要になってくるのだ、

一番上には各種ケーブル、大物電装パーツ等、2段目には平行ケーブルとかギボシ端子とか、コネクター各種。

で、一番下はリベットを打つためのリベッターに、ハトメ打ち、それに配線を束ねるのに便利な、自在タイラップが入っております。
   
   
ガレージには収納用の棚もほしいですね。

一番上の棚には各種キャンプ用具と、バイクの使わなくなったパーツをしまっておくプラケースを。

2段目の棚には整備用に汚いもの、中ぐらい、きれいな物と、順位付けしたウエスとパーツボックス。

3段目には油脂類を入れてあるプラケースと、各種ケミカル類、大物パーツ(各種ステー)を入れた工具箱が

一番下の段にはこれまたキャンプ用品の大物がしまってあります。
 
 
   
   
各種ケミカル類の入ったボックス。

こういうのってたまっちゃうんだよね。
   
   
大物工具の代表選手、ボール版(電気ドリルの定置型)や、万力を取り付けた、これまた自作の作業台です。

切った貼ったの作業には、パーツをしっかり固定しながら作業できるスペースが必要になってきます。



おっと、作業台の下に見えるカラフルな箱は、XR650Rに併せて買った”テック8”....オフロードブーツです......

今使っているのは、92’XR600に合わせたJTの”ダルメシアン”のブーツなんですが、さすがにくたびれて足首周りのプロテクションが.......てなわけで、バイクの方はまだですが着々とXR650R導入計画(笑)は進行中です。
   
   
大物の工具には入らないかもしれませんが、AC100Vの簡易溶接機なんかも有ったりします(笑)

ふつうの整備にはまず必要のない物ですが、いろんなところに手を出し始めるとどうしても必要になってくるのだ!(笑)

で、工業高校出身の俺って、溶接も結構うまかったりする(笑)
   
   
試行錯誤の産物です。

上の緑色の工具箱が15年ほど前に買った工具箱で、最初はこの程度で十分だったんですが、工具が増えていくうちに、下の青の工具箱を買い足しました。

上の物は収納スペースが3カ所ある一般的な工具箱で、下の物は1つの大きなボックス上になった、大物用の工具箱です。

ついにはこの2つにも収まりきれなくなった工具.....てなわけで、現在使用中のチェストボックスに引っ越しとなりました。

いまでもこの2つは各種部品や、使わなくなった”安物”の工具の収納庫です(笑)
   
   
   

     
     

続きも見るぞ!

 

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